ドラッグレーサーの血統を受け継ぐ1台 16年前のヤマハ「VMAX」が米国オークションに登場 1700ccのV4搭載 第2世代のクルーザーの気になる落札価格とは
2009年式のフルカスタムVMAXが約220万円で落札
2009年式ヤマハ「VMAX」が、2025年6月18日にアメリカのオークションサイトにて出品され、1万3777ドル(日本円で約220万5400円)で落札されました。

1985年に誕生した初代VMAXは、ドラッグレースの世界観を公道に持ち込んだようなコンセプトで登場し、世界中のファンを獲得しました。
水冷V型4気筒1200ccエンジンと独特なスタイリングは、当時としては類を見ない存在で、約20年にわたり販売されたロングセラーモデルです。
2008年には24年ぶりとなるフルモデルチェンジを実施しました。排気量を1679ccへと拡大し、YCC-IやYCC-Tといったヤマハ独自の電子制御技術を搭載。直線性能だけでなくスポーツライディングにも対応するモデルへと進化を遂げました。
北米市場では「スターVMAX」として販売され、ヤマハのフラッグシップにふさわしい存在感を放っていました。
今回落札された個体は、まさにこの第2世代のVMAXにあたる2009年モデルです。車体は比較的良好な状態でブラックに塗装され、さまざまなアフターパーツが装着されたカスタム仕様となっています。
モンスター・ビッグエアインテークキットやブロックスパフォーマンス製エキゾースト、カスタムECUキャリブレーション、ダイノジェットクイックシフターなど、吸排気と制御系に手が加えられた仕様です。
外装面では、LED照明やカーボンファイバー製のサイドカバー、タンクプロテクター、フェンダーエリミネーターキットなどが確認され、ハンドルバーまわりにはKuryakyn ISOグリップやリゾマミラーが装着されています。
足まわりは調整式SOQIサスペンションを備え、フロントに52mm径のチタン酸化被膜フォーク、リアにリンク式モノショックを装備。ホイールはブラックストーンTEK製のカーボンファイバー製で、2018年製のエイボンタイヤを履いています。
ブレーキはフロントに320mmローターと6ピストンキャリパー、リアに298mmローターと2ピストンキャリパーを備え、強力な制動力を実現しています。
約220万5400円で落札
インストゥルメントパネルは1万1000rpm表示のアナログタコメーターとデジタルスピードメーターで構成され、燃料、クーラント温度、ギアポジション、時刻といった情報を表示可能です。

オドメーターは39キロマイル(約6万2000km)を示しており、現オーナーのもとでの走行は1キロマイル未満との記載がありました。
搭載されるエンジンは、1679ccの水冷V型4気筒。カスタムパーツとしてビレットアルミニウムカバーやアップスイープ式のカーボンファイバーマフラーなどが装着され、視覚面でも大きく印象が変化しています。
駆動は油圧クラッチと5速トランスミッション、密閉式シャフトドライブによって後輪に伝達されます。
全体的に見て、この個体は純正からのアップグレードが随所に施され、ドラッグレース由来のスタイリングと最新装備が融合した仕様となっていました。
このような内容のVMAXが1万3777ドル(日本円で約220万5400円)という価格で落札された背景には、モデルの人気はもちろん、豊富なカスタム内容と比較的良好なコンディションが評価されたことが考えられます。
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2009年モデルのヤマハ「VMAX」は、その出自にふさわしく強烈な加速と独自の存在感を備えたモデルです。今回出品された個体は、数々のカスタムが施されながらも、オリジナルのキャラクターを損なわない状態で維持されていました。
今なお多くのファンに支持されているVMAXが、オークションでも高い注目を集める理由がここにあります。
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