「その挨拶、ちょっと損してるかも…」 ネットに寄せられる声や各社の調査結果を調べてわかった! 世代間で異なる“挨拶ギャップ”とは
変わりゆくビジネスマナー 世代間で開く認識の差
社会人として欠かせない行動のひとつに「挨拶」があります。
取引先はもちろん、社内においても出社・退社時の挨拶は長年ビジネスマナーの基本とされてきました。
しかし、最近はその「当たり前」に対する価値観が揺らいでいるようです。

Job総研が2023年末に実施した「2024年 ビジネスマナー実態調査」では、社会人497人のうち78.9%が「出社/退社時の挨拶」をビジネスマナーの項目として挙げています。
また、調査対象者の88.7%がビジネスマナーは「必要」と回答していることからも、挨拶はビジネス上の基本行動として依然重視されていることがわかります。
一方で、回答者の49.1%は「自分のマナーに自信がない」とも述べています。特に20代では57.0%が自信のなさを感じており、若手世代における不安が強く出ています。
その理由として「臨機応変な対応が苦手」や「教わったことがない」という声が多く、場面に応じた判断に戸惑いを感じる様子がうかがえます。
また、部下を持つ149人のうち部下のビジネスマナーが気になると回答した人は57.8%と半数以上となっていました。
同様に、2024年に発表されたリクルートマネジメントソリューションズが実施した調査結果においても、先輩・上司が新入社員に直して欲しいマナーのトップが「言葉遣い・コミュニケーション能力」、次いで「挨拶」となっていました。
しかし、新入社員側も、まったく無関心なわけではありません。同調査結果では「挨拶」「言葉遣い」を身につけたいマナーの上位に挙げており、全体の約4割がこの2つを重視していました。
若い社員は、マナーそのものへの価値は理解している一方で、その形式に対する違和感があるのかもしれません。
実際、同調査では新入社員が抱くビジネスマナーのイメージとして最も多かったのは「堅苦しい・古い」(新卒社員のうち26.0%)となっていました。
一方で先輩や上司は「必要不可欠」(社会人歴3年以上の人のうち21.3%)や「基本常識」(17.0%)という回答が目立ちました。
また、同調査では、半数以上の先輩・上司が「新入社員のマナーに対する指摘・指導に難しさを感じている」と回答しています。
その理由としては、「厳しく言うと辞めてしまうかもしれない」「教育の背景が違うため、従来の指導法が通用しない」「パワハラに当たらない範囲がわからない」「関係性が悪化するのが怖い」といった不安が挙げられました。
世代間の感覚差だけでなく、近年高まっているハラスメントへの配慮意識が、指導を躊躇させる一因となり、両者に溝を作る原因となっていると考えられます。
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