「レンジが変わると、人生変わる!?」象印「EVERINO(エブリノ)」は熾烈な電子レンジ競争を勝ち抜き“10%の壁”を越えられるか?――家電で読み解く新時代|Case.12

レンジ×オーブンの“合わせ技”で、厚みのある料理も時短&ジューシー
新製品では、特別な日の本格料理も手軽に調理できる「すご技オーブン」モードも搭載している。
まずオーブンで表面をじっくり焼き上げ、その後自動でレンジに切り換えて内部温度を上昇させる仕組みで、厚みのある肉もジューシーさを逃さず調理可能だ。
逆に最初レンジ・後からオーブンにする設定(手動)も選べ、料理に応じて柔軟に使い分けられる。
温め・調理だけではない。揚げ物のサクッと再加熱「サクレジ」モードもユーザー目線の賜物だ。買ってきたコロッケや天ぷらを電子レンジで温めると衣がしんなりしがちで、オーブントースターでは時間がかかる。
このジレンマに対し、サクレジは中をレンジでホカホカに、仕上げにグリルでカラッと熱を通す。短時間で芯まで温まり、衣は揚げたてのようにサクサクという理想を両立した。
これらの機能群が目指すゴールは一つーー「毎日の料理をストレスフリーにする」ことだ。
象印の山根氏は「食材を中心から加熱するレンジ機能と、外から焼き色をつけるグリル機能をうまく使いこなして、日常の食事を効率よくおいしく作ることを目指したのです」と語っている。
そんな開発陣の熱意に応えるように、市川社長も「こんなレンジがほしかったというユーザーの声にこたえることで、買い換え需要だけでなく、単機能レンジから少し使いやすいオーブンレンジに買い換えようという層もとらえられるのではと期待」とマーケット拡大への期待を口にする。
つまり、EVERINOは従来のオーブンレンジユーザーのみならず、「電子レンジには不満が多いが他に選択肢がない」と感じてきた層に再アピールすることを狙っているのだ。

“レンジが変わると、人生変わるかも!”
象印は今回の30Lモデル投入にあたり、大々的なプロモーション展開にも打って出た。
女優・木村佳乃さんを起用した新TV-CM「ツインな木村さん」篇では、一人二役の木村佳乃さんが「エンジンが2つになると?」「ツインで決まる!」と息ぴったりに掛け合い、ツインエンジン構造の魅力をコミカルに紹介する。
また別バージョンのCMでは、ミニサイズの木村さんが登場して「底から、奥から、手早くあたため!」と4品同時あたための便利さを伝えるなど、日常の調理シーンで活きるEVERINOの強みを強調している。
最後には「レンジが変わると、人生変わるかも!」というキャッチコピーが掲げられ、電子レンジ選びで日々の暮らしが大きく変わり得ることを印象づけている。
象印のコーポレートスローガン「きょうを、だいじに。」になぞらえ、「今日というふつうの日を大事にしたくなるような製品」というメッセージも込められているようだ。
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