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3ペダルでこそ味わえる“快感”! いま選びたい希少なMTモデルの「ハイパワースポーツカー」に注目が集まる理由とは

ドイツが守り続ける“MTの矜持” 直6FRとNAフラット6の魅力

 3ペダルを守り続けているのは、むしろ欧州メーカーかもしれません。続いてはドイツが誇る2台を紹介します。

BMW「M2」は直6のFR+MTを守り抜く“純血”のMモデル
BMW「M2」は直6のFR+MTを守り抜く“純血”のMモデル

●BMW「M2」

 現在、日本で購入できるBMWのMモデルの中で、唯一MT(マニュアルトランスミッション)を選べるのが「M2」です。トランスミッションは8速ATと6速MTの2種類が用意され、搭載される3リッター直列6気筒ターボエンジンは最高出力480馬力を発生。その圧倒的なパワーを後輪のみで受け止めます。

 さらに、現行「M4」が4WD仕様の「M4コンペティションM xDriveクーペ」のみに絞られたいま、M2は日本で販売されるMモデルの中で唯一の後輪駆動(FR)モデルでもあります。直列6気筒+FR+MTという、伝統的なMの血統を純粋に体現する存在として注目を集めているのです。

 M2の車両価格(消費税込)は1018万円です。

ポルシェの哲学を体現するピュアスポーツモデルが「911 GT3」
ポルシェの哲学を体現するピュアスポーツモデルが「911 GT3」

●ポルシェ「911 GT3」

 そして、 ポルシェ「911」シリーズのなかでも特別な位置づけにあるのが「911 GT3」です。ポルシェは今なおMTの選択肢を残す数少ないメーカーであり、その象徴がまさにこのGT3だといえるでしょう。スパルタンな走りを追求するGT3は、当初はMT専用モデルとして登場しましたが、現在では7速PDKも選択可能となりました。ただし6速MTも引き続き設定されており、「GT3とはこういうクルマだ」というポルシェの哲学を色濃く体現しています。

 搭載されるのは4リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンで、最高出力は510馬力。0-100km/h加速ではPDKが3.4秒、MTは3.9秒と数字上は劣るものの、最高速度はMT仕様が313km/hと上回り、さらに車両重量も20kg軽量に仕上げられています。数値だけでは語れない“MTを選ぶ価値”をしっかり示しているのが、このモデルの大きな魅力です。

 911 GT3の車両価格(税込)は2868万円です。

※ ※ ※

 いまやハイパワーモデルの多くは2ペダルのAT車が主流となっています。しかし今回紹介したように、3ペダルMTを選べるモデルは確かに存在します。決して楽なクルマではありませんが、クラッチを踏み、ギアを選ぶ行為そのものにこそスポーツカーの醍醐味があります。

 数字上の速さではATに譲る場面もありますが、ドライバー自身の操作でパワーを引き出す感覚は、MTでしか味わえない特別な“快感”です。まさにクルマとの一体感を求める人にとって、これらのMTハイパワースポーツカーはかけがえのない選択肢だといえるでしょう。

ポルシェ「911 GT3」の6速MT
ポルシェ「911 GT3」の6速MT

 では、3ペダルのMTを搭載したハイパワーモデルに対して、SNSではどのような声が上がっているのでしょうか。

 SNSでは「結局、MT車はハイパワースポーツカーばかりで高価すぎる」という声が目立ちました。一方で、今回のラインナップから「フェアレディZのコスパが際立つ」と肯定的に捉える声も。過去の日産「R32スカイライン」やトヨタ「チェイサーツアラーV」が300万円前半で買えた時代を懐かしむコメントや、「非力なMTこそ工夫して操る楽しさがある」という意見もありました。

 渋滞の多い都市部では「MT車は大変」との現実的な指摘もあり、スポーツ性と実用性のバランスをどう取るかが大きなテーマになっているようです。それでも「選択肢としてMTが残っているのはありがたい」と前向きに受け止める声もありました。

Gallery 【画像】3ペダルでこそ堪能できる“快感”! MT仕様の「ハイパワースポーツカー」4台を写真で見る(70枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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