海外旅行に行く場合 手持ちのクレジットカードの「付帯保険」でも本当に大丈夫? “まさか”の時のために知っておくべき適用条件とは
持病や既往症がある人は万一の補償にどう対応すればいいのか?
では、持病や既往症を持っている人にとって、万一の時の補償にはどう対応しておけばよいのでしょうか。それにはふたつの方法があります。

ひとつはカード付帯の海外旅行傷害保険や、インターネットによる海外旅行保険ではなく、保険会社の窓口となる代理店で事業や既往症があることを前提とした海外旅行保険に入る方法です。
中でも旅行中に持病の悪化が懸念されるときに安心できるのが「疾病に関する応急治療・救援費用補償特約」です。この特約に加入しておくと、旅行期間中に既往症の急激な悪化によって、医師による治療を開始した日を含めて30日以内を対象として、滞在先で必要となった費用に対して支払われます。
ただし、持病や既往症の種類によっては加入できない場合もあります。さらに海外旅行保険を加入する保険会社には持病や既往症の正確な告知が欠かせないことも知っておいて下さい。
もうひとつは健康保険の「海外療養費制度」を活用する方法です。
これは海外旅行中や海外赴任中に急な病気やケガなどにより、やむを得ず現地の医療機関で診察を受けた場合に振性によって払い戻しが受けられる健康保険の制度です。支給対象となるのは日本国内で保険診療として認められる医療行為に限られますが、この制度では持病や既往症の悪化でも対象としています。また、この場合の支給金額は日本で同様の治療を受けた場合と比較して、どちらか安い方の金額で払い戻される仕組みです。
ただし、療養や治療を目的として海外へ渡航した診療に対しては支払い対象とはなりません。
●「賠償責任」「携行品損害」「救援者費用等」はどんなときに使えるのか?
「賠償責任」は、旅行期間中に誤って(←ここ大事)他人をケガさせたり、他人のものを壊してしまい、被害者から法律上の損害賠償を請求された時を対象としています。なので会員がケンカなどで相手にケガを負わせた場合は賠償の対象にはなりませんので注意して下さい。
しかし、会員がケンカに巻き込まれた場合には、状況次第では傷害保険として支払いの対象になることはあるようです。
旅行中によくありがちなのが「携行品損害」です。これは旅行期間中に携行する身の回り品が盗まれたり、事故などにより壊れたりしたときに支払われるものです。
ここで知っておくべきは、あくまで被保険者がプライベートで所有しているものが対象で、これは友人から借りた機材であっても対象となります。しかし、レンタルショップで借りた場合は対象外となるので、借りた際の保険で賄うようにしましょう。また、現金やクレジットカード、入れ歯などの義歯のほか、データなどの無形物は対象外となります。
ひとつ注意しておきたいのは盗難に遭った場合の対応で、その時は必ず現地では盗難被害のポリスレポートを書いてもらうことが重要です。でないと、盗難に遭ったことの証明にならないからです。パスポートの盗難に遭った場合も同じように警察に盗難被害届を出してそのレポートを書いてもらって下さい。
飛行機の到着が遅れた時に役立つのが「航空機遅延費用等」に含まれる補償です。ひとつは乗り継ぎのフライトに乗れなかったときは「乗継遅延費用」として支払われ、預けた荷物が届かなかった時は「寄託手荷物紛失」として補償されます。
保険会社によって細かく規定されているようですが、このような状況に遭遇した際は、航空会社の遅延証明書を携えた上で、帰宅後にカード保険の受託会社に相談してみるといいでしょう。
そして、最も使う状況にはなりたくない補償が「救援者費用等」です。
これは旅行期間中にカード会員や家族会員、家族特約対象者が、ケガや病気によって死亡(救援者費用としては)した場合、さらには病気または病気により継続して3日以上入院した場合、そして事故により緊急な捜索。救助活動が必要になったときに支払われるものです。
これは救援車の往復航空運賃などの交通費や宿泊代、渡航手続き費用なども含まれ、現地からの移送費なども支払われることになっています。
※ ※ ※
ここまでクレジットカード付帯保険について解説してきました。カードを所持していれば付帯する自動付帯保険と、カードで指定の支払いをした際に適用される利用付帯保険があることは理解できたと思います。
重要なのは、海外旅行へ出掛ける前に、自分が持っているカード付帯保険の補償条件を確認することです。
確認して、もし補償額で不足を感じた場合は保険代理店などで一般的な海外旅行保険を契約することをオススメします。その場合は、持病や既往症への対応も含め、さまざまな条件に対応してくれるはずです。
それでは良い旅を!
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