30年前のRUF「CTR 2スポーツ」が米国オークションに登場も落札ならず 生産台数わずか4台の“幻の空冷ポルシェ”の正体とは
希少すぎる4WD仕様のCTR 2スポーツ
2025年8月13日と14日に米国カリフォルニア州で開催されたブロードアローオークションズ主催の「モントレージェットセンター2025」において、ドイツの名門RUF(ルーフ)が手がけた超希少モデル「CTR 2 Sport(スポーツ)」が出品されました。

CTR 2は、ルーフが世界的な名声を得た1987年の初代「CTR(通称:イエローバード)」の後継として1995年に登場したフラッグシップモデルです。ポルシェ993型911をベースにしながらも、ルーフが独自に車両識別番号(VIN)を取得した正真正銘のオリジナルスーパーカーで、当時のチューニングカーの概念を超えた存在として注目を浴びました。
搭載されるのは3.6リッター空冷フラット6ツインターボエンジン。CTR 2スポーツでは最高出力580馬力を発揮し、0-100km/h加速3.6秒、最高速度350km/hに達するとされるモンスター級のスペックを誇ります。
今回出品された個体は、CTR 2全29台の中でもわずか14台しか存在しないスポーツ仕様で、さらに希少な4WD仕様のひとつ。オリジナルはブラックの外装とブラックレザー内装を備えていましたが、ドイツ・ファッフェンハウゼンのルーフ本社でリフレッシュされ、現在はグリーンレザーが採用された特別な仕立てとなっています。
この個体は、米国のパイクスピーク参戦で知られるベドー家が新車時に注文し、2007年まで所有。その後も輸送中のダメージを修復する形でルーフ本社にて手が入れられ、サーキット志向のパフォーマンスと快適性を両立する仕上がりが維持されています。ビルシュタインの車高調式サスペンション「PSS10キット」やカーボンブレーキ、OZレーシング製ホイールなども装備され、細部にまでこだわりが見られます。
走行距離はわずか1万6679マイル(約2万6856km)。2025年7月にはルーフ・ノースアメリカにてフルサービスを受けたばかりで、状態は極めて良好でした。
オークション前には、落札予想価格が300万ドルから350万ドル(日本円で約4億4550万円から5億1975万円)と提示され、コレクターズマーケットで大きな注目を集めていました。しかし結果として最低落札価格には届かず、新たなオーナーの元へ渡ることなく終了。あらためて市場での評価の難しさを印象づける結果となりました。
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