走行距離7000キロ 特別な「R33GT-R」が米国オークションで1億円超えで落札 “グランツーリスモ”で運転できる 幻の「ニスモ400R」ってどんなクルマ?
400馬力を発生する2.8リッター直6ツインターボを搭載
2025年8月に米国カリフォルニア州モントレーで開催されたRMサザビーズのオークションに、1997年型の日産「スカイラインGT-R ニスモ400R」が出品され、高値で落札されました。

1989年に登場したR32型「スカイラインGT-R」は、グループAレースで圧倒的な強さを誇ったことから、海外では「ゴジラ」というニックネームで呼ばれていました。あまりの強さのため、オーストラリアのツーリングカー選手権では、4輪駆動とターボチャージャーが禁止されるほどでした。
日産は後継モデルのR33型スカイラインGT-Rでル・マン24時間レースにも参戦しましたが、1995年は総合10位、翌年は総合15位と、芳しい成績は上げられませんでした。
それでも日産は参戦を記念して、ニスモ(NISMO=日産 モータースポーツ インターナショナル)のチューニング部門にR33を徹底的にリファインさせました。
そうして生まれたのが、このニスモ400Rです。
ニスモ400Rは、1996年の東京オートサロンで、コンプリートカーとしての発売が発表されました。
カーボンファイバー製のリアウイング/ボンネット/ドライブシャフトに加え、チタン製のストラットブレース、ビルシュタイン製のダンパー、30mm低められた車高、そしてLM GT1レーシングカー用の豪華な3ピース18インチホイールを備えています。
99台の限定販売で1200万円というプライスも話題となりました。
さらに当時、日本では自主規制で最高出力は280馬力に制限されていましたが、この400Rはその名のとおり400馬力を発生していました。
RB26DETT型の直6ツインターボエンジンは、ボアアップで排気量を2568ccから2771ccに拡大し、ターボのブースト圧は1.1バールに高め、アテーサ4WDシステム、トルクベクタリング、スーパーハイキャス4WSなどで力強い走りを実現しました。
このサーキット走行に特化したニスモ400Rは、日本の景気後退や標準のGT-Rの3倍もする車両価格のため、44台しか生産されなかったと言われています。実際、40台しか確認されていないようです。
ただしこのニスモ400R、ソニーのプレイステーション用ゲーム「グランツーリスモ」に希少な400Rが登場したことで、ゲームソフトは1100万本近くも販売されました。
※ ※ ※
今回の出品車は1996年9月に日本で登録されました。その後の来歴は不明ですが、2012年ごろに香港で登録されたようです。
添付書類によると、2021年10月に群馬県在住のオーナーが購入し、3年あまり所有した後、アメリカに輸出されて登録されました。
現在の走行距離は7093kmと非常に少ないことがわかります。
この1997年式の日産 スカイラインGT-R ニスモ400R、99万5000ドル(1USドル=147円として約1億4665万円)という高値で落札されました。
VAGUEからのオススメ
海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】