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アメリカでも長く愛されてるのね…43年前の初代「カタナ」が米国オークションで落札 “AMAホモロゲモデル”の現在の価値とは

斬新なスタイリングはいま見ても色褪せない

 米国のオンラインオークション「Bring a Trailer」に、1982年製スズキ「GS1000SZカタナ」が出品され、落札されました。

 どんなバイクなのでしょうか。

米国オークションに出品、落札された1982年製スズキ「GS1000SZカタナ(日本名:GSX1000Sカタナ)」
米国オークションに出品、落札された1982年製スズキ「GS1000SZカタナ(日本名:GSX1000Sカタナ)」

 スズキ初代「カタナ」は、1980年にドイツで開催された「ケルンモーターショー」で世界初公開されたモデルです。プロトタイプ「GSX1100S KATANA」として登場しました。

 流線型のカウルや直線的なタンク形状が刀を思わせることから「カタナ」と命名されました。

 その斬新なスタイリングはセンセーションを巻き起こし、「ケルンの衝撃」とまでいわれました。2022年には日本自動車殿堂の歴史遺産車にも認定されています。

 今回オークションに登場したのは1982年に発売された特別仕様モデルの「GS1000SZカタナ(日本名:GSX1000Sカタナ)」です。走行距離は1万4000マイル(約2万2500km)です。

 AMAスーパーバイク選手権へのホモロゲーション獲得を目的に製造されたボアダウンモデルで、998cc直列4気筒DOHCエンジンを搭載し、5速トランスミッションと組み合わせています。最高出力は当時の大型ロードスポーツとしても高水準で、レーサーレプリカの先駆けとなった一台です。

 GS1000SZカタナは発売当時、日本市場では法規制や排気量制限のため台数が限られ、むしろ欧米市場を中心に販売されました。そのため現存台数は少なく、良好なコンディションの個体はコレクター市場で高値で取引されています。

 出品された個体は、2023年に大規模なリフレッシュが行われたといいます。

 フレームやブラケットはパウダーコートで再塗装され、金属部品は研磨仕上げが施されています。外装はシルバー地に赤い「SUZUKI」ロゴで再塗装され、オリジナルの雰囲気を残しつつ新車に近い状態に仕上げられています。

 今回は1万3000USドル(日本円で約191万円)で落札されました。

※ ※ ※
 
 クラシックバイクとしては比較的手の届く水準での落札となりました。ただし市場関係者は「今後のカタナ人気を考えると、整備済みのオリジナル個体はさらに価値が上昇する可能性がある」と指摘しています。

 1980年代のカタナは、その後のスズキ「GSX-R」シリーズや他メーカーのレーサーレプリカブームにも影響を与えた歴史的モデルです。今回のオークション結果は、バイクコレクターや旧車ファンにとってひとつの指標となりそうです。

Gallery 【画像】米国オークションに出品された40年以上前の初代「カタナ」を写真で見る(24枚)

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