現代版“ワーゲンバス”は癒やし系のルックス! 優れた快適性とドライビングの楽しさも魅力的なフォルクスワーゲンの新“3列シートミニバン”「ID.バズ」の実力とは
重量級ミニバンなのにワインディングが楽しい
輸入車のミニバンといえば、多くの人は、バンから派生したプジョー「リフター」やシトロエン「ベルランゴ」辺りをイメージするかもしれません。

しかし「ID.バズ」は、それらには設定のない電動スライドドアが標準装備されていますし、インテリアの仕立ても上質。さらに、サードシートに座る乗員の着座姿勢にも無理がありません。そのため、国産ミニバンのような感覚で使いこなすことができます。
また、静かで振動が少なく快適というBEVの強みは、心地いい移動空間の提供が大切なミニバンにとって、大きなメリットであることは間違いありません。
スムーズかつ大トルクのモーターで駆動するドライバビリティは、重く大きい「ID.バズ」を思いどおりに走らせてくれます。充電インフラなどの利便性はひとまず忘れ、走りの面だけをとらえるならば、ミニバンのBEV化はかなりメリットが大きいですね。
その上で筆者が驚いたのは、傾斜のきついワインディングロードへと足を踏み入れたときの走りの楽しさでした。
2.5トンを超える重量級ながら、急傾斜でもグイグイ上っていく力強さにまずは感動。もちろん、BEVの力強さは十分理解していますが、それにしてもここまでパワフルとは!
しかも、単に力強いだけでなく、アクセル操作にダイレクト反応し、待ち時間なくパワーを発生してくれるのがいいですね。正直いって、ほのぼのとした見た目が信じられないほどの力強い走りです。
加えて「ID.バズ」は、ハンドリングも素晴らしい。重く背の高いボディながら、重量物である駆動用バッテリーを車体中央の低い位置に配置するメリットを生かし、素直に車体が動くのです。
さらに「ID.バズ」は後輪駆動レイアウトなので、アクセルペダルを踏み込みながらコーナーを抜けていく楽しさを存分に味わえます。これほどまでにドライブしていて心地よく、しかも楽しいミニバンはほかに見当たりません。
見た目が平和的で快適性も高く、ドライビングも楽しい。「ID.バズ」はまさに3拍子そろったモデルといえるでしょう。
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その価格面などから、一部では「ID.バズ」をトヨタの「アルファード」&「ヴェルファイア」と比べる声もあります。
ただし、キャビンの広さや上質さ、快適装備の充実度などを重視するなら、“アル/ヴェル”の圧勝。なので、一般的な尺度で見れば、“アル/ヴェル”を選ばない理由はありません。
しかし、「スタイルにほれた」とか「“アル/ヴェル”はありきたりだから個性的なミニバンを選びたい」という人にとって、「ID.バズ」は幸せになれる選択肢のはず。
個性を大切にする人のためのミニバンであり、見た目に恋して“ジャケ買い”感覚で選んでも決して後悔しないのが「ID.バズ」といえるでしょう。何しろ、乗る人もまわりの人も幸せにしてくれるモデルですからね。
でも本音をいえば、エンジンを積んだ「ID.バズ」も選べるといいですね。このスタイルや雰囲気を、BEVに独占させておくのは正直、もったいなさすぎます。
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