VAGUE(ヴァーグ)

現代版“ワーゲンバス”は癒やし系のルックス! 優れた快適性とドライビングの楽しさも魅力的なフォルクスワーゲンの新“3列シートミニバン”「ID.バズ」の実力とは

優しくて平和的なルックスだけでも買いの「ID.バズ」

 フォルクスワーゲンの「ID.バズ(ID.Buzz)」は、まさに“ジャケ買い”したくなるクルマです。

フォルクスワーゲン「ID.バズ」
フォルクスワーゲン「ID.バズ」

“ジャケ買い”とは“ジャケット買い”の略で、レコードやCDなどのパッケージデザインに興味を抱き、収録された音楽などをチェックすることなく購入する行為のこと。ストリーミングが当たり前となった昨今の音楽視聴スタイルでは、レコードやCDを買うことなどまれ。ジャケットを知らずに曲を聴くケースがほとんどなので、“ジャケ買い”はもはや死語なのかもしれません。

 そんな“ジャケ買い”したくなる「ID.バズ」は、独特でユーモラスなスタイリングが特徴。なので、好みは分かれるかもしれません。

 ですが、見た瞬間に「これだよ、これ!」と欲しくなる人もきっと多いはず。何を隠そう筆者(工藤貴宏)も、強くそう思っているひとりです。結論からいえば、そんな買い方をしても後悔しない1台でしょう。

「ID.バズ」のスタイリングのモチーフとなっているのは、フォルクスワーゲンが1950年に量産を始めた「タイプ2」。“ワーゲンバス”の愛称で親しまれたモデルで、今なお街で見かけるレトロカーです。誰もが一度は見たことがあるであろう“ワーゲンバス”は、その個性的かつ温和なデザインで見る人の心をおだやかで平和にしてくれます。それを現代に蘇らせたのが「ID.バズ」というわけですね。

 昨今の新型車は、その多くが威嚇するかのようなフロントマスクを採用しています。でも「ID.バズ」は、そうではありません。優しくて平和的で、見る人の心を和やかにし、幸せをもたらしてくれそうな雰囲気。そんな見た目の魅力で、思わず買いたくなってしまうクルマなのです。

 ただし「ID.バズ」は、“ワーゲンバス”をそのまま現代に蘇らせたわけではありません。

 かつての“ワーゲンバス”は全長が4.3~4.5mほどしかなかったのに対し、「ID.バズ」の全長は標準ボディが4715mm、ロングボディが4965mmで、全幅も1985mmとひとまわり以上大きくなっています。

 そして“ワーゲンバス”との最大の違いは、エンジンを搭載しないBEV(電気自動車)であるということでしょう。

 ちなみに、「ID.バズ」という車名のうち、“ID”はフォルクスワーゲンのBEVを示す記号的な冠であり、“バズ”は「バズる」と“ワーゲンバス”の「バス」とを掛け合わせたものなのだか。

 ハチが羽ばたくときに生じる羽音が語源の「バスる」ですが、今では一般的に、SNSやインターネット上で話題が爆発的に拡散される様子を表します。確かに「ID.バズ」の個性的なルックスは、SNS映えもバッチリでしょうね。

 そんな「ID.バズ」は、888万9000円(消費税込/以下同)の標準ボディ「Pro」と、全長とホイールベースが250mm長い997万9000円の「Proロングホイールベース」というふたつのボディがラインナップされていますが、異なるのはボディサイズと価格だけではありません。

 例えば乗車定員は、「Pro」が2-2-2の6人乗りなのに対し、「Proロングホイールベース」は2-3-2のシート配置で7人乗り。セカンドシートに左右が独立したセパレートシートを備える「Pro」に対し、「Proロングホイールベース」は3人掛けのベンチシートを組み合わせます。

フォルクスワーゲン「ID.バズ」
フォルクスワーゲン「ID.バズ」

 また、1充電当たりの航続距離は、「Pro」の524kmに対し、バッテリーが大型化されている「Proロングホイールベース」は554kmをマークします。

 つまりロング仕様は、「約100万円高いけれど、その分キャビンが広く、より多くの人が乗れ、さらに長い距離を走れる」という位置づけなのです。

 確かに、「Proロングホイールベース」のキャビンの広さは魅力的です。でも、日常的なシーンでの取り回しなどを考慮すると、筆者なら「Pro」を選ぶでしょう。

 ちなみに標準ボディの「Pro」のキャビンは、トヨタ「ノア」&「ヴォクシー」くらいの広さをイメージするといいでしょう。

Next重量級ミニバンなのにワインディングが楽しい
Gallery 【画像】「えっ!…」ミニバンのくせに走りが楽しい! これが現代に蘇った“ワーゲンバス”こと「ID.バズ」です(30枚以上)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

RECOMMEND