ホンダ創業者・本田宗一郎の“お気に入り”をオークションで発見! パシフィック ブルーのボディが美しい60年前の「S600クーペ」の価値とは
希少な軽量のクラシックな日本製スポーツカー
イギリスの自動車オークションサイト・Collecting Carsに、1965年式のホンダ「S600クーペ」が出品され、落札されました。
どんなクルマなのでしょうか。

S600は、ホンダが四輪車の歴史を歩み始めた初期に誕生した小型スポーツカーで、日本の自動車史においても重要な一台です。
ボディカラーは淡いブルーの「パシフィックブルー」で、内装は黒のビニルシート仕様となっています。エンジンは606ccの水冷直列4気筒DOHCで、4連のケーヒン製キャブレターを装備しています。
最高出力は約43kW(58馬力)と公表されており、トランスミッションは4速マニュアル、駆動方式は後輪駆動です。走行距離は3万1276マイル(約5万300km)を示していますが、あくまで表示値であり保証はされていません。
S600は、ホンダがF1参戦を始めた1960年代半ばに登場したモデルで、軽量なボディと高回転型エンジンが特徴です。
9000回転を超える高回転域まで回るエンジンは、バイクメーカーとしてのホンダらしさを色濃く残しています。リア駆動にはチェーンドライブ方式を採用し、独自の構造を持つことでも知られています。
加えて、ユニークなヘッドランプなど愛らしい外見により、ホンダ創業者・本田宗一郎氏のお気に入りであったとも言われています。
今回出品されている個体は、外装・内装ともに良好な状態を保ち、現オーナーにより適切に管理されているとみられます。
また、クロームカバーとミックスタイヤを装着したシルバーの13インチホイールセットを搭載しています。
パシフィックブルーのボディカラーはクラシックな雰囲気を際立たせ、黒いインテリアとのコントラストも美しい印象。さらに、取扱説明書やカタログが揃っている点もコレクターにとっては高い評価ポイントです。
このホンダS600クーペ、最終的な落札価格は3万2250オーストラリアドル(日本円で約3255万円)でした。
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ホンダS600クーペは、軽量でコンパクトな車体と、高回転型4気筒キャブレターエンジンを組み合わせた、魅力的な日本のクラシックスポーツカー。
あらゆるコレクションに加えるのにぴったりなクルマであり、週末にクラシックカーショーやイベントに出かける際の個性的な相棒としても最適です。
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