“ポルシェ×東京大学”のユニークなプログラム「LEARN with Porsche」の目的とは? 2025年の舞台は東京・新潟・道東! 若者たちは何を学んだのか?【Behind the Product#32】
川や海の環境を守るべく山林の植林活動をおこなった常呂町
続く3日目の舞台は、カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」が本拠を置く北海道北見市の常呂町。ここでは漁業と農業のチームに分かれ、早朝から地元の人たちといっしょに作業し汗を流します。

漁業チームは名産であるホタテの養殖場、農業チームは同じく名産として知られるたまねぎ農場で作業。それぞれ現場のプロから話を聞き、都会では触れる機会のない第一次産業の現状について実体験を交えながら学んでいきます。
この地は高度経済成長期、工場排水が原因で河川が汚れ、漁業が打撃を受けた過去があるのだとか。そのため漁師さんらの抗議により工場を移転させた一方、自然環境を守るべく、漁協が山林を買いとって植林活動をスタートさせたといいます。
そうした歴史から、今も常呂町の漁業関係者の間には、海を守るには陸を守らなければいけないという思いが息づいているようです。
一方の農業チームは、収穫したたまねぎがベルトコンベアで続々と運ばれてくる機械の前で、長い茎葉を切ったり、形の悪いものを避けたりする作業に従事。北海道らしい広大な農場で、日常では味わえない収穫体験をおこないました。
そんな作業の合間には、ちょっとしたサプライズが。今回のプログラムに帯同していた東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターであるバイオリニスト近藤薫さんと3名の音楽家が、漁港や農場で演奏を披露してくれたのです。実は近藤さん、中邑さんが懇意にしている音楽家で、4人はさらに同日夕方、北海道常呂高校で地元の人たちを招いて音楽会を開催してくれました。

「サマープログラム」の参加者たちは、バイオリンやチェロ、ヴィオラ、クラシックギターの音色に酔いしれつつ、音楽会にいっしょになった地元の人々から、北海道や常呂町での暮らしなどを学んでいるようでした。
行程もいよいよ終盤となる4日目は、知床、斜里町へと舞台を移します。参加者たちは世界自然遺産に登録されるこの地で、“しれとこ100平方メートル運動”など、乱開発の危機にあった地を保全して原生の森に復元する取り組みや施設の管理、野生動物対策を体験しました。
レクチャーは、実際に環境教育や普及啓発、野生生物の保護管理・調査研究、森づくりなどをおこっている公益財団法人 知床財団のスタッフが担当。参加者たちは知床の自然環境について深く知り、考える機会を得たようです。
そして夕食後、プログラム最後の夜ということで、参加者たちは旅の振り返りを兼ねた発表をおこないました。
初日は物怖じする様子も見受けられた参加者たちですが、この頃になると、直接人に触れて何か教えてもらい、考えることの楽しさや奥深さを実感した様子。参加者たちのコメントからは「まだ帰りたくない」、「もっといろんなことを知りたい」といった思いが強く感じられました。
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