こういうバイク、昔憧れたよね… 半世紀以上前に登場した真っ赤な「アイローネ スポルト」がオークションで落札 イタリアの“粋”が詰まった特別な一台とは
1953年式アイローネ スポルトの特徴とは
1953年式モデルのアイローネ スポルトは、当時のデザインと技術が融合したバイクとして、今なお高く評価されています。

エクステリアには美しいレッドにゴールドのストライプが施されているほか、クラシックなデザインのホイールやハンドルは、バイクの美しさを一層際立たせています。
特に、フロントフォークには1947年以降採用されたインバーテッド(逆さ)テレスコピックフォークが搭載されており、見た目のインパクトとともに安定した走行性能を実現しています。
今回オークションで出品された個体は、全体的に非常に良い状態を保っていることが特徴です。
このバイクは1986年に一度、イタリア・ジェノヴァでリフレッシュされており、オークション出品時点では現オーナーが所有していたものの、実際には販売されたのは2025年でした。
エクステリアは、レッドのボディにゴールドのストライプが施された仕上がり。バイク全体にゴールドのモト・グッツィの鷲のロゴがあしらわれ、クラシックな印象を与えつつもスポーティなデザインが際立っています。
また、サドルはスプリング式のソロサドルで、シンプルながら非常に特徴的です。デザインには実用性が込められており、後部フェンダーにサイドの収納コンパートメントが取り付けられている点がユニークです。
そして、ホイールは19インチのスチールリムがクローム仕上げされており、ブラックのスポークが組み合わさっています。前輪にはデュロタイヤが装着され、後輪にはピレリタイヤが使用されており、このホイールは当時のモト・グッツィのクラシックなスタイルを象徴する部分です。
また、ホイールにはフラットで滑らかな仕上げが施され、バイクの美しさをより引き立てています。
そして、エンジンは247ccの空冷OHV単気筒エンジンで、25mmのデロルトキャブレターが搭載されています。
加えて、クローム仕上げのフィッシュテール型エキゾーストシステムが特徴的です。エンジンはオイル漏れが指摘されていますが、非常に個性的なデザインで、モト・グッツィならではの独自性が感じられます。
走行距離は記録がないため不明ですが、エンジンルームの状態は良好で、全体的に手入れが行き届いている印象だといいます。
なお今回のオークションでは、23件の入札を経て、最終的に1万2000ドル(日本円で約186万円)で落札されました。
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アイローネ スポルトは、1950年代のイタリアンバイクの中でも特に注目される存在で、そのスポーティなデザインと高い走行性能が魅力です。
今回オークションに出品された個体は、エクステリアからエンジンまで非常に良好な状態が保たれていました。
今回のオークションの結果からも、今後もコレクターズアイテムとして人気を集めることが予想されます。
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