時速225キロは当時の“世界最速”バイク 45年前の直6「ホンダ」が米国オークションで落札 約30年 一人のオーナーに愛され続けたビッカビカの「CBXスーパースポーツ」の価値とは
“直6”で世界を驚かせたホンダ「CBX」のメカニズムと存在価値
2025年11月、アメリカのオークション「Bring a Trailer」で1980年式ホンダ「CBX スーパースポーツ」が発見されました。

ホンダ「CBX」は、1978年に発表され、北米およびヨーロッパ市場をターゲットとした輸出専用のスーパースポーツモデルです。
当時、他メーカーが2気筒や4気筒エンジンを主流としていたなかで、ホンダは空冷直列6気筒エンジンを採用。これは世界的にも極めて珍しい構成で、当時の二輪車市場に強烈なインパクトを与えました。
搭載されたエンジンは、1047ccの空冷DOHC直列6気筒ユニットで、4バルブ・6キャブレターという高性能設計。最高出力は100馬力に達し、スムーズな回転フィールとパワフルな加速性能が特徴です。
組み合わされる5速マニュアルトランスミッションとチェーンドライブによって、動力を余すことなくリアホイールに伝達。最高速度は約225km/hに達するとも言われ、当時の市販車の中でもトップクラスの性能を誇っていました。
そして、フレームはダブルクレードル構造で、エンジン幅の広さを生かしたデザインが施されています。
また、足まわりはエアアシスト機構付きのテレスコピック式フロントフォークとツインショックのリアサスペンションを採用。ホイールには軽量なコンスター製アルミホイールを備え、制動系には前後ディスクブレーキが標準装備されています。
初期型のCBXは、存在感のあるエンジンを引き立てるフルヌードスタイルを特徴としており、後に登場した1980年以降の仕様では、ツーリングを意識したリファインが施されました。
このリファインされたモデルは、リア周りの剛性向上や乗り心地の改善が図られ、より扱いやすいスポーツバイクとしての性格が強まったことも特徴のひとつです。
車両全体のフォルムは重厚感がありながらも均整が取れており、6本のマフラーが左右3本ずつ分かれて伸びるリアビューは、CBXならではのシルエットとして根強い人気を集めました。
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