世界のスーパーカーに影響を与えた国産車! 34年前の初期モデルなのに走行1.2万キロの極上「赤いNSX」がオークション登場 気になる落札価格とは
ハリウッドの著名なセレブにも愛されたスーパーカー
2025年11月に米国ラスベガスで開催されたブロードアローオークションに、1991年式アキュラ「NSX」が出品され落札されました。
どんなクルマなのでしょうか。
1980年代、フェラーリ「F40」やポルシェ「959」といった名だたるスーパーカーが脚光を浴びるなか、ホンダはそれらとは異なる価値観のスポーツカー開発に挑みました。
F1のエンジンサプライヤーとして成功を収めていた同社は、培った技術力を世界に示すべく、ドライバー本位のスポーツカーを生み出すことを目標に掲げます。
その実験的プロジェクトから誕生したのが、「NS-X(ニュー・スポーツカー・エクスペリメンタル)」の名を冠した初代NSXでした。
初代NSXは、ホンダの技術的野心を体現したモデルであり、F1由来のノウハウが随所に反映されています。
量産車として世界初となるアルミモノコック構造を採用し、シャシ重量はわずか210kg。ミドシップに搭載された3リッターV6エンジンもオールアルミ製で、チタン製コンロッドを用いるなど、当時としては画期的な内容でした。

北米仕様のアキュラNSXは、5速MTで274馬力、4速ATでも255馬力を発揮し、軽快さと精緻さを兼ね備えた走りを実現しています。
デザイン面では視界性能が重視され、奥山清行氏と上原繁氏はF-16戦闘機のコクピットに着想を得て、開放感のあるドライビング環境を作り上げました。開発過程にはF1ドライバーのアイルトン・セナ選手も参加し、彼のフィードバックが最終的な走行性能の完成度を高めたとされています。
セナ選手は日本やブラジルでNSXを所有し、日常的にもこのクルマを愛用していました。
NSXはセナ選手だけでなく、ゴードン・マレー氏やビル・ゲイツ氏といった著名人、さらにはハリウッドのスターたちからも支持を集めました。本車両は1990年12月にカリフォルニアで新車登録された個体で、フォーミュラレッドのボディにブラックルーフ、ブラックレザー内装を備えた5速MT仕様です。
初代オーナーが約5000マイル走行後に手放し、その後もコレクション用途で大切に保管されてきました。現在の走行距離は7751マイルにとどまり、オリジナルコンディションを良好に維持しています。各種記録や付属品も揃っており、その履歴と保存状態の確かさが裏付けられています。
この極上個体の1991年式アキュラ「NSX」、15万4000ドル(1USドル=155.2円換算で、日本円で約2390万円)で落札されました。
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