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ひと目で分かる“赤”を纏った18年前の「ベスパ」がオークションに登場 限定7台 走行距離わずか542キロの極上“フェラーリ エディション”とは

選ばれた顧客にのみ提供された希少個体

 2026年1月にフランス・パリで開催されるRMサザビーズ主催のオークションに、2007年式ピアッジオ「ベスパLX 125“フェラーリ エディション”」が出品される予定です。

 どんなスクーターなのでしょうか。

オークションに出品された2007年式ピアッジオ「ベスパLX 125“フェラーリ エディション”」Courtesy of the owner(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品された2007年式ピアッジオ「ベスパLX 125“フェラーリ エディション”」Courtesy of the owner(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 2006年に発表されたベスパLX 125・フェラーリ エディションは、スクーターの世界でも異彩を放つ特別な一台です。イタリアを代表する二大ブランド、ベスパとフェラーリがコラボレーションしたこのモデルは、市販車というより“作品”に近い存在として語られています。

 ベースとなるのは、扱いやすさと完成度で定評のあるベスパLX125。空冷4ストローク単気筒エンジンとCVTを組み合わせた構成で、街乗りでの軽快な走りが魅力です。その実用的な車体に、フェラーリのエッセンスを大胆に注ぎ込んだのがフェラーリ エディションです。

 最大の特徴は、ひと目で分かるフェラーリレッドの専用カラー。深みのある赤は通常のベスパにはない存在感を放ち、フロントやボディには跳ね馬のエンブレムが配されています。

 シートには1983年から2004年までスクーデリア・フェラーリのF1マシンに使われていたスケドーニ社製の素材を採用しています。

 レッグシールドの前面には「Cavallino Rampante」のバッジが目立つように取り付けられていました。

 このモデルが特別な理由は、デザインだけではありません。生産台数が極端に少なく、わずか7台のみが製造され、選ばれた顧客にのみ提供されたと考えられています。

 今回出品された個体には、ピアッジオ正規ディーラー発行の証明書が付属しています。このベスパはほとんど使用されておらず、カタログ掲載時点で走行距離はわずか542kmでした。

 最初のオーナーは2025年7月まで所有していました。

 イタリアの最も有名な自動車ブランド2社の独占的提携の成果であるこの希少なフェラーリ エディションは、スクーターやスーパーカーのコレクションに加える価値のある一台といえるでしょう。

 この2007年式ピアッジオ「ベスパLX 125“フェラーリ エディション”」、落札予想価格は1万5000ユーロから2万ユーロ(日本円で約276万円から368万円)とされています。

Gallery 【画像】フェラーリの血を宿した「赤いベスパ」を写真で見る(26枚)
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