59年前のモデルなのにわずか3オーナー イタリアの「美しすぎるマセラティ」がオークションに登場 最高時速255キロを誇った「ミストラル」とは
1967年型のマセラティ「ミストラル4000」ってどんなクルマ?
ヨーロッパでオンラインで開催される「ブロードアロー」のオークションに、1967年型のマセラティ ミストラルが出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。
クルマ好きの人なら、マセラティといえば、1970年代後半のブームで脚光を浴びた「ボーラ」や「メラク」といった、スーパーカーのイメージが強いかもしれません。
また、1980年代に日本でも人気を集めた「ビトゥルボ」や、最近では「グラントゥーリズモ」といったGTカー、そして久しぶりのスーパーカー「MC20(現行型はMCプーラ)」なども、クルマ好きなら思い浮かべるでしょう。
ですが、今回の出品車である「ミストラル」は、スーパーカーブームの前に登場した、マセラティのGTカーです。
マセラティでは「風」に由来する車名を付けられたモデルは多いですが、このミストラルも「アルプス山脈からフランス南東部の地中海沿岸に吹きおろす冷たく乾いた北西風」に由来しています。
ちなみに、マセラティの「風」に由来するネーミングは、このミストラルが最初といわれています。

ミストラルのスタイリングはテールゲートを備えたファストバッククーペの2シーターでした。
そのエレガントなスタイリングは、1950〜60年代に活躍したカーデザイナー、ピエトロ・フルアが手がけました。
ミストラルは当時、同社のフラッグシップだった「3500GT/GTI」の後継モデルとして、1963年のトリノモーターショーで発表され、翌1964年に発売されました。
少し遅れて、オープンモデルのスパイダーも登場しました。
エンジンは、マセラティとしては最後になるストレート6(これ以降はV6やV8)を搭載していました。
デビュー当初のエンジン排気量は3.5リッターでしたが、のちに3.7リッターや4リッターも搭載されました。
いずれのエンジンも、燃料供給装置はキャブレターではなくルーカス製の機械式インジェクションを装着していました。
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今回のシャシナンバー「AM109A11148」のミストラルは、セルジュ・アラート コレクションからの出品です。
ミストラルとしては最もパワフルな265馬力を発生する4リッター(正確には4014cc)のDOHCストレート6エンジンを搭載しています。
ZF製の5速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、最高速度は255km/hと公称されています。
1967年にイタリアで初めて登録され、現在の所有者は3代目にあたります。
このミストラル、イタリアのレースコンストラクターであったスタンゲリーニ氏も所有していたといわれています。
エンジンとシャシはオリジナルのままである「マッチングナンバー」であることも証明されています。
工場での製造記録を含む、詳細な車歴の資料も付属しています。
マセラティ ミストラルは1964年から69年までに、950台ほどが生産され、そのうちクーペが約830台、スパイダーが約120台でした。
今回のシャシナンバー「AM109A11148」を含む4リッター版は、454台生産されました。
この1967年型のマセラティ ミストラル4000、オークションでの落札価格は10万ユーロ〜14万ユーロ(1ユーロ=約183円として、約1830万円〜約2560万円)と予想されています。
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