最後にして最高傑作!? 時代を超えて愛され続ける18年前のホンダ「S2000」がオークションで落札 スーパーチャージャー付きの特別なモデルの価値とは
スーパーチャージャー搭載の特別な一台、その詳細とは
今回出品された個体は、2008年式の後期モデルにあたるAP2型で、外装色は鮮やかなニュー・フォーミュラレッド。純正のブラックソフトトップが組み合わされ、リアにはガラス製のウインドウが採用されています。

ボディ全体にはクリアのペイントプロテクションフィルムが施されており、フロントバンパーやボンネット、フェンダー、ミラーといった飛び石の影響を受けやすい部分を保護。リアセクションの一部にも同様の処理がなされており、外装の保存状態は良好です。
足元には17インチの5スポークアルミホイールが装着されており、タイヤはコンチネンタルのエクストリームコンタクトDWS 06+を履いています。
足まわりはダブルウィッシュボーンサスペンションに4輪ディスクブレーキという基本構成を踏襲しつつ、ブレーキフルードは2024年7月に交換されているなど、メンテナンス面にも配慮が見られます。
また、インテリアにはブラックレザーのシートが装着され、ドアトリムやカーペットも統一されたカラーでまとめられています。
装備としては、プッシュボタン式のイグニッションやクルーズコントロール、CDステレオ、エアコンなどが搭載され、スポーツカーとしての本格的なコクピットに快適性も兼ね備えています。
ステアリングは3本スポークのレザーホイールで、デジタル式のスピードメーターやバーグラフ型のタコメーターを装備。赤ラインは8000rpmに設定されており、まさに高回転ユニットのための表示系が特徴です。
なお、アームレストに小さなキズがあるとの記載があるものの、全体的にはコンディションの良い状態が維持されています。
そして、今回の個体最大の注目ポイントは、コンテック製スーパーチャージャーとアフタークーラー、カーボンファイバー製のエアボックス、ホンダFlashPro ECUチューナー、タナベ製エキゾーストシステムなどによるチューニングが施されていることです。
これらはホンダディーラーで装着されたもので、信頼性の高さも担保されています。
このエンジンは、元のF22C1ユニットに過給器を加えることで、より太いトルクとレスポンスの向上が図られており、ノーマルでは味わえないスリリングな加速感が期待されます。
駆動方式はFRで、6速MTとLSDの組み合わせによって、意のままのコントロール性能を引き出します。
走行距離は1万8000マイル(約2万8000km)と控えめで、バッテリーの交換やオイル交換も2024年に実施済みです。
さらに、取り外した純正パーツ類も付属するとのことで、将来的にオリジナル状態への回帰も可能な点は、コレクターにとって魅力的な要素といえそうです。

なお、今回のオークションでは42件の入札の末、最終的に4万5000ドル(日本円で約710万円)で落札されました。
北米市場においても年々評価が高まるS2000ですが、チューニング内容や低走行、良好なコンディションを踏まえると、妥当な落札価格といえそうです。
※ ※ ※
今回のS2000は、単なる高年式のスポーツカーというだけでなく、的確なチューニングと整備が施された希少な一台です。
スーパーチャージャーという刺激的な装備を備えながら、ノーマルの良さも残している点に、バランスの良さが感じられます。
高剛性なボディと高回転エンジンというS2000本来の魅力に加え、過給機のパワーを楽しめるこの個体は、今後ますます価値が高まっていく可能性もあります。
時代を越えて評価される、まさに名車のひとつといえそうです。
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