英国歌手ロッド・スチュワートが25年間愛し続けた「赤いカウンタック」を発見 オープントップに改造された初期「LP400」気になる落札価格とは
豪州仕様の右ハンドルを後に左ハンドルに改造
2026年1月に米国アリゾナ州で開催されるRMサザビーズ主催のオークションに、1977年式ランボルギーニ「カウンタックLP400“ペリスコピオ”」が出品され、落札されました。
どんなクルマなのでしょうか。
ランボルギーニ・カウンタックは、現在に至るまで強烈な印象を残し続けるスーパーカーです。その理由のひとつが、誰もが一目で認識できる大胆なウェッジシェイプにあります。
低く構えたボディに鋭いライン、そして特徴的なシザードアは、それまでのミウラが持っていた有機的で流麗なデザインとは明確に異なり、自動車の造形に対する価値観を大きく変えました。
約16年間にわたる生産期間の中で、カウンタックは次第に装飾性を強めていきましたが、デザイナーのマルチェロ・ガンディーニが描いた当初の思想をもっとも忠実に体現しているのが初期型のLP400です。
ルーフ上に設けられた溝と小さなリアウインドウを特徴とし、「ペリスコピオ(潜望鏡)」の愛称で親しまれるこのモデルは、希少性と完成度の高さから特に高い評価を受けています。
搭載される3.9リッターV12エンジンは、名匠ジオット・ビッザリーニの設計によるもので、370馬力を発生し、最高速度は約300km/hとされています。このV12ユニットは改良を重ねながら、長年にわたってランボルギーニの象徴的な存在であり続けました。
カウンタックの魅力は性能だけにとどまりません。
ミッドに搭載されたV12の前方にギアボックスを配置する独自のレイアウトにより重量配分を最適化し、安定したハンドリングを実現しています。チューブラーフレームにアルミとスチールの軽量パネルを組み合わせ、シザードアとともに圧倒的な存在感を演出しました。

今回出品される予定の個体(シャシ番号1120262)は、オーストラリア向けの右ハンドル仕様として1977年6月に製造され、ロッド・スチュワートが豪州ツアー中に購入したことで知られています。
ロッソのボディにタバコ内装で完成し、その後ロサンゼルスへ移送され、ワイドボディ化やタルガトップ化が施されました。1987年には英国へ渡り、約25年間彼の手元に置かれていました。
2002年に次のオーナーへ渡り、この期間中に左ハンドルへ改められたとされています。2013年の売却後には、工場出荷時仕様への大規模なレストアが行われ、改造は撤去されたまま左ハンドル仕様が維持されました。
2022年にはランボルギーニ・ポロ・ストリコで整備を受け、ブレーキやエンジン、電装系などが手直しされ、内外装もLP400本来の姿に近づけられています。
高い希少性と確かな来歴を備えたこのカウンタックLP400は、自動車史とロック史の双方を体現する、特別な一台です。
この1977年式ランボルギーニ「カウンタックLP400」、88万5000ドル(1USドル=156.1円換算で、日本円で約1億3815万円)で落札されました。
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