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オフロードの王道 39年前の「ランドクルーザー」がオークションに登場 フルレストアと大幅な改造で蘇ったトヨタ「FJ60」とは

最新技術で息を吹き返したFJ60カスタム個体の詳細

 今回出品された個体は、カリフォルニア州レディングに拠点を置くビルダー「トレイルテイラー」によってフルレストアおよび大幅な改造が施されたものです。

オークションに出品された1987年式トヨタ「ランドクルーザー FJ60」
オークションに出品された1987年式トヨタ「ランドクルーザー FJ60」

 外装は日産純正色の「バハストームメタリック」で再塗装され、サイドにはグラデーションのボディストライプが入れられています。

 また、LEDヘッドライトや補助ライト、専用設計のバンパーやロックスライダーなども追加され、クラシックながらも現代のオフロードに通用する装備が揃っています。

 足元にはブラック塗装の17インチTRDプロスタイルホイールが装着され、285/75サイズのトーヨー製オールテレーンタイヤが組み合わされています。

 また、ブレーキは前後ともディスク式に換装され、ダンパーはドビンソン製IMSショックを採用。さらにFJ80から流用されたアクスルや手動ロッキングハブ、電子制御のイートン製デフロックも搭載され、足まわりの強化は万全です。

 そして、インテリアはベージュレザーとレリケート社製「オーバーランダー」ウールのコンビネーションで、シールマン製のフロントバケットシートが上質な室内空間を演出しています。

 また、ナルディ製ウッドステアリングやスピードハット製メーター、パイオニア製オーディオユニット、エアコン、クルーズコントロール、ラバーフロアマットなど、快適装備も充実しています。

 さらに、センターコンソールやリアパネルもビルダーオリジナルのデザインで統一されており、ビスポーク感の強い仕上がりです。

 そして、パワートレインには、GM製6.2リッターV8「E-ROD LS3」エンジンが搭載され、FSR製ラジエーターやSPALファンによる冷却性能も確保されています。

 トランスミッションは4速AT(4L65E)で、トムウッド製ドライブシャフト、デュアルレンジ・トランスファーケース、電子制御ロッキングデフ、クロモリ製リアアクスルシャフトといった強化パーツが組み込まれています。

 走行距離はメーター読みで約1400マイル(約2250km)とされており、ビルド完了後の距離としては非常に少ない部類です。ただし、カーファックスには2025年11月時点での走行距離に関する不一致が記録されており、実際の車体走行距離は不明となっています。

オークションに出品された1987年式トヨタ「ランドクルーザー FJ60」
オークションに出品された1987年式トヨタ「ランドクルーザー FJ60」

 そのほかにも、2010年にダメージレポートが記載されており、またカリフォルニア州では過去に「Gross Polluter(排ガス規制超過車)」に指定された経歴もある個体です。

 こうした点を踏まえたうえでも、ビルダーの技術力と完成度は高く、非常に見応えのある車両といえます。

 なお、今回のオークションでは5件の入札があり、最終的な最高入札額は10万27ドル(日本円で約1450万円)に達しましたが、最低落札価格に届かず、実際の落札には至りませんでした。

※ ※ ※

 ランドクルーザーFJ60は、堅牢なフレーム構造と信頼性の高いパワートレインによって、世界中で高い評価を受けてきたモデルです。

 今回の個体は、往年のスタイルを残しつつ、現代の走行環境にも対応できるよう大幅なアップデートが施されていました。

 このようなレストモッドは、クラシック4WDの可能性を再定義する存在として、今後さらに注目が集まるかもしれません。

Gallery 【画像】超カッコいい! ブラウンのボディが目を惹く1987年式トヨタ「ランドクルーザー FJ60」を写真で見る(31枚)
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