クロスオーバー/ストリート/ツーリングと好みに合わせて選びたいよね 1000ccで余裕の走りを持つスズキ「GSX-S」シリーズ3選
続いてはシリーズ原点のストリートファイターとクロスオーバー
●「GSX-S1000」
続いて紹介するのは、シリーズの原点ともいえるストリートファイター、スズキ「GSX-S1000」です。

このモデルは、2015年に登場したストリート向けモデルで、最新型は大幅な電子制御のアップデートを受けた2代目です。
フルカウルを持たないネイキッドスタイルで、アップライトなポジションと軽快なハンドリングが特徴です。
デザイン面では、縦型2灯式LEDヘッドランプやエッジの効いた車体造形により、ストリートでの存在感を際立たせています。
搭載されるパワーユニットは、998ccの水冷4ストローク直列4気筒DOHCエンジンです。最高出力は150ps、最大トルクは105Nmを発揮し、ストリートでの爽快な走りを実現します。
また機能面では、電子制御システム「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)」を搭載しています。
これには、出力特性を3つのモードから選べる「SDMS(スズキドライブモードセレクター)」や、5段階の調整が可能なトラクションコントロールシステムが含まれます。
さらに、クラッチ操作なしでシフトアップ・ダウンが可能な双方向クイックシフトシステムも標準装備されており、スポーツライディングをサポートします。
なお、価格は152万9000円です。ストリートを機敏に駆け抜けたいライダーにとって、最もダイレクトにエンジンの魅力を味わえる一台といえます。
●「GSX-S1000GT」
最後に紹介するのは、長距離ツーリングの快適性を追求したグランドツアラー、スズキ「GSX-S1000GT」です。

2021年に登場したこのモデルは、上記のGSX-S1000をベースに、フルカウルとツアラー装備を加えた派生モデルです。
その名の通り「GT(グランドツアラー)」としての資質を高めたこのモデルは、特徴的なウインドスクリーンやカウル形状によって高い防風性を確保しつつ、タンデムライダーにも配慮した快適性が与えられています。
エンジンや基本骨格はGSX-S1000と共通ですが、ツーリングでの疲労軽減を目的とした専用装備が多数盛り込まれています。
たとえば、ハンドルはライダー側に近づけられたアップライトなポジションで、ハンドルマウントには振動を吸収するフローティング構造を採用。
また車体には、専用のテーパーハンドルや肉厚なシート、アルミ製グラブバー付きキャリアなどが備わり、ロングツーリングでの安定性と実用性に貢献しています。
そして電子制御も共通していますが、追加でクルーズコントロール機能も搭載されています。
また、インパネには6.5インチのフルカラーTFT液晶を採用し、スマートフォン連携アプリ「スズキmySPIN」に対応することで、地図表示や音楽再生、通話操作も可能となっています。
エンジン出力はネイキッドモデル同様に最高出力150ps、最大トルク105Nmをマークしますが、制御マップなどはツアラーとしての特性に合わせて最適化されています。
なお、価格は168万3000円です。どこまでも走り続けたくなるような快適性と、スーパースポーツ譲りの運動性能を兼ね備えたモデルといえます。
※ ※ ※
このように、スズキの1000ccシリーズは、共通の高性能エンジンとフレームをベースにしながらも、それぞれまったく異なる個性を持った3台に仕上がっています。
いずれのモデルも、スズキが長年培ってきた技術の結晶であり、ライダーの期待に応えるパフォーマンスを秘めています。
性能や技術の高さだけでなく、使用シーンに応じて選べる幅広い選択肢が揃っていることが魅力のこのシリーズが、今後どのように展開していくのか。その動向にも注目が集まります。
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