36年前の個体で走行3.3万キロの「黒いFD」が米国オークションで落札 左ハンドルで無改造・オリジナルの極上「RX−7」の価値とは
進化を遂げたピュアスポーツ マツダ「RX-7」の系譜
2025年11月、アメリカのオークションサイト「Bring a Trailer」に1994年式マツダ「RX-7」が出品されました。
RX-7の初代モデルが登場したのは1978年です。
「サバンナRX-7」の名で登場したこのクルマは、それまでの日本車にはなかった低くワイドなフォルムと、ロータリーエンジンならではの軽量・高回転という特性によって、高性能スポーツカーとして国内外のファンを魅了しました。
当時の日本はオイルショックや排ガス規制など、スポーツカーにとって厳しい時代背景がありましたが、RX-7はそうした逆風の中でも「走る歓び」を純粋に追求する一台として異彩を放ちました。
空気抵抗を抑えたデザイン、軽快なハンドリング、そして独特のエンジンサウンドなど、どの点を取っても“ロータリー・スペシャルティ”と呼ぶにふさわしいモデルでした。
その後、1985年には2代目(FC型)へとフルモデルチェンジ。ボディはより重厚で安定感あるデザインに変わり、インタークーラー付きターボエンジンや独立懸架リアサスペンションの採用により、スポーツカーとしての実力をさらに磨き上げました。
そして1991年に登場したのが、今回出品された3代目(FD型)です。

このFD型は、それまでのRX-7の進化の集大成ともいえる一台で、シーケンシャル・ツインターボを搭載する13Bロータリーエンジンをフロントミッドシップに搭載していました。
また、車体の軽量化にも徹底して取り組み、アルミ製のダブルウィッシュボーンサスペンションを四輪に採用するなど、文字通り「ピュアスポーツ」を体現する存在として登場しました。
デザインも非常に挑発的で、低く構えたノーズ、滑らかな曲線を描くフェンダー、小さく絞り込まれたキャビンなど、走りを意識したフォルムが印象的です。
さらに、パワー・ウェイト・レシオは驚異の4.9kg/psを実現し、当時の国産車の中でも屈指のパフォーマンスを誇りました。
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