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「スペインのパン」って日本とどう違う? 砂町銀座の「ガンディア ベーカリー」にて、スペイン出身のパン職人が作る本場の味わいとは

スペイン人パン職人が作る本場スペインのパン。父親から受け継ぐ味を日本で

 東京都江東区、砂町銀座商店街といえば、駅から離れた場所ながらも常に多くの人が行き交う活気のある商店街。

 その中に、スペインのパン専門店があるのを知っていますか? それは「Gandia Bakery(ガンディア ベーカリー)」。

 2025年11月にオープンしたばかり、スペイン出身の本橋アディブさん夫妻が営む、こじんまりとしたパンのお店です。

 店名は店主の出身地である、スペイン・バレンシア州にある町の名前。店主の父親は、今もこの町でパンを作り販売しています。

「オープンの時には、スペインからやってきて手伝ってくれたんですよ」と話すのは奥様のはるかさん。

店内。スペインのパンだけではなく、日本のお客様向けに、食パンも数種類販売している
店内。スペインのパンだけではなく、日本のお客様向けに、食パンも数種類販売している

 スペインのパンって、日本のパンとどう違うんですか?

「スペインのパンは、オリーブオイルを多く使いますね。だからいつもこのサイズ!」

 と、見せてくれたのは5リットルの巨大ボトル。このサイズでも大体、1週間ぐらいで使い切ってしまうとのこと。もちろん、スペイン産のオリーブオイルを使っています。

 日本ではフランス、ドイツ、イタリアのパンの店はいろいろあっても、スペインのパンを出す店はごくわずか。なので「スペイン本場の味をぜひ知ってほしいです」。とアディブさん。

 スペインで食べる味と変わらない、日本ではまだ珍しいスペインのパンを紹介します!

とっても大きい! 食べ応えがありすぎて嬉しくなる「クロワッサン」

「日本の一般的なクロワッサンと比べて大きいけれど、でもスペインの本場のクロワッサンは、もっと大きいんですよ」

 両手サイズの大きなクロワッサン、これでも日本人向けに多少小さくしているとのこと。

 そして、「日本だとクロワッサンは、粉と塩とバターで作るのが一般的ですよね。でもスペインのクロワッサンは、牛乳やハチミツ、卵も入れて作ります」

 となると、ブリオッシュみたいなクロワッサン?

「いえいえ、ブリオッシュもまた、スペインの作り方は違うんですよ〜」

クロワッサン350円。一番長いところで約20cmもある!
クロワッサン350円。一番長いところで約20cmもある!

 質問が間違っていた…。そうですよね。クロワッサンが違うんだから、ブリオッシュだって日本の一般的なイメージと違っていておかしくない。

 スペインのパン、知らないことだらけです。

 このクロワッサンをトースターで1分ほど温めると中のバターが溶けて、より美味しくなると聞いたので、アドバイス通りチンして食べたところ、確かに温めた分、香りも良くなり、とっても美味しい!

 はちみつと卵、バターなどの旨みがさりげなく感じられる美味しさです。

中はヌテラクリームがたっぷり!「ヌテラクロワッサン」

 そして、大きなクロワッサンの中にチョコレートスプレッドのヌテラをたっぷり入れて、チョコレートまたはホワイトチョコレートを両端にかけたのが「ヌテラクロワッサン」。

「スペインではヌテラはよく食べられていて、特に子供に人気が高いんですよ」

 ちなみに、白チョコでも黒チョコでも、中身は同じヌテラ。

ヌテラクロワッサン500円。大きなクロワッサンにたっぷりのヌテラクリーム!
ヌテラクロワッサン500円。大きなクロワッサンにたっぷりのヌテラクリーム!

 これもチョコレートが溶けない程度にトースターで温めると、濃厚なヌテラの美味しさが口の中に一気に広がってくる!

 スペインの子供じゃなくても、日本の大人だってこの味は大好き!

 でもきっとハイカロリーな気がする…。背徳感たっぷりの美味しさです。

オリーブオイルしみしみ!「オリーブオイルと塩のパン」

「バゲット生地にライ麦酵母を入れたものですが、焼く前に中央に切り込みを入れて、そこにオリーブオイルと塩をかけて焼いています」

 だからオリーブオイルしみっしみ。自分でかけなくても、そのままで美味しいパンです。

 ほどよい塩気と、リッチなオリーブオイル、カリカリとしっとりの共存。

 シチューやポトフなどと一緒に味わっても良さそう。

オリーブオイルと塩のパン300円。シンプルだけれど美味しさの塊!
オリーブオイルと塩のパン300円。シンプルだけれど美味しさの塊!

「チーズや生ハムを乗せても美味しいですよ」

 それはもう、スペイン産ワインを用意せねば! 生ハムやチーズもあればスペイン産で!

スペインの伝統的菓子パン「エンサイマーダ」

「スペインの伝統的な菓子パンの一つですね。中はバターとシナモンのシンプルなもので、朝ごはんなどでよく食べるかな。程よい甘さとシナモンの香りがいいんですよ」

 そもそもスペイン人は1日“5食”食べるから、朝とか昼とかは関係ないんだよね〜、と笑顔で話すアディブさんとはるかさん。

 えっ? そんなに食べるの!?

エンサイマーダ350円。クルクルとした形が可愛いけれど、これもかなり大きい!
エンサイマーダ350円。クルクルとした形が可愛いけれど、これもかなり大きい!

 エンサイマーダはスペインのマヨルカ島発祥と言われる渦巻きパン。店によっては、チョコがけやクリーム、ジャムなどをサンドしたものもあるようです。

 そのままでも美味しいけれど、アイスクリームとりんごのコンポートを乗せて食べたら、あっという間に完食!

 食事パンとしても、アレンジしてデザートパンとしても美味しいパンでした!

もっちり生地に生ハムの塩気がいい「生ハムとチーズのピザ」

「フォカッチャの生地に、チーズ、トマトソース、生ハムを乗せてオレガノとオリーブオイルをかけたものです」

 トマトソースはもちろん自家製。このトマトソースにも、オレガノやブラックペッパー、オリーブオイルなどが入っています。

 どれもオリーブオイルをふんだんに使っているのがすごい。

「オリーブオイル大好き国民だからね〜」とはるかさん。確かに。

生ハムとチーズのピザ350円。のせる生ハムももちろん made in Spain!
生ハムとチーズのピザ350円。のせる生ハムももちろん made in Spain!

 だからといってくどかったり重かったりするわけじゃない。ほどよくリッチな味わいになっているのは流石です。

 ピザなんだけれど、オリーブオイルと生ハムが味の主役だから、チーズたっぷりなピザより軽やか。

 フォカッチャ生地自体ももっちり&歯切れが良く、とっても食べやすい。これはランチに食べたいパンかも。ピザだけど軽やか。そして腹持ちのいいパンでした。

「お客様にスペインのパンの文化を紹介していきたい。うちの店を通じて知ってもらって、またリピートしてもらえたら嬉しいですね」(オーナーシェフの本橋アディフさん)
「お客様にスペインのパンの文化を紹介していきたい。うちの店を通じて知ってもらって、またリピートしてもらえたら嬉しいですね」(オーナーシェフの本橋アディフさん)

 週末には馬のひづめの形をしたカスタードパイやチョコレートカルメラなど、限定パンを販売。

 今後の目標を聞くと「4月に子供が生まれるので頑張っていきたいです!」

 これからはスペインと日本の架け橋として、そして育児も! やることがいっぱいの本橋さん夫婦。

 もちろん「今後新しいパンも出していく予定」とのこと。まだ知らないスペインの美味しいパン、期待しています!

「GANDIA BAKERY(ガンディアベーカリー)」
住:東京都江東区北砂4-5-7
TEL:非公開
営:8:00〜17:00※売り切れ次第閉店
休:日・月曜

Gallery 【画像】全部おいしそう!スペインのパンを画像で見る(19枚)

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