640馬力の武闘派と優美なオープン…マセラティ「GT2ストラダーレ」と「MCプーラ チェロ」がサーキットで見せた異なる個性とは
オープンにしてもボディ剛性が変化しない「MCプーラ チェロ」
続いて乗り込んだのは「MCプーラ チェロ」。ベースは同じはずなのに派手なエアロパーツがなく、内外装が美しくコーディネートされると、これほどのエレガンスを醸すことができるのだから、さすがマセラティです。
気に入ったのは、エンジンフード上に大きくボディカラーと同系色で描かれていたトライデント。派手過ぎず、けれど主張のある仕立ても、これまたさすがです。
まずはクローズ状態でコースへ。身のこなしは軽やかで、それでいて剛性感たっぷりの走りの味の根幹は「GT2ストラダーレ」と当然ながらよく似ていますが、サスペンションだけでなくタイヤ、ブレーキなど細部まで別物ということで、乗り味は格段にしなやか。路面のざらつきも気にならず、またエンジン音も適度なボリュームに抑えられていますから、速く走らせなくても気持ちよさに浸ることができます。
とはいえ、せっかくなのでペースを上げていくと、適度な姿勢変化のおかげでクルマの動きがつかみやすく、ミッドシップらしい軽快なターンインや強力なトラクションを意のままにできる感覚。やはり、素性はリアルスポーツなのです。

走行中でも50km/h以下なら開閉可能なルーフを開けて走ってみても、ボディの剛性感に変化がないのはカーボンモノコックの恩恵でしょう。何も引換えにすることのない、爽快なオープン走行を楽しむことができました。
欲をいえば、今度はサーキットではなく一般道のワインディングロードで試してみたいところです。
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今どきのマセラティといえば、程よくスポーティで、イタリアンブランドらしくオシャレで……といったイメージかもしれません。
でも実は、黎明期のF1を戦っていたほどのブランドだけに、その体内にはピュアスポーツのDNAが脈々と息づいています。今回の「GT2ストラダーレ」と「MCプーラ チェロ」の試乗で、そんなことを改めて確認できたのでした。
「ありきたりなスーパースポーツじゃつまらない」――そんな思いを抱いているなら、マセラティを見逃す手はないですよ。
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