80年以上の歴史を持つ“食堂車”の伝統レシピが味わえる! 東京駅ナカに店を構える人気洋食店のおすすめ料理とは【何度でも行きたい町洋食#29】
国鉄・JRの食堂車で料理を提供し八十有余年。旅の思い出と共にある洋食の数々
東京駅改札内にあり、お弁当やお惣菜、お土産の店など、様々な店が集まる「グランスタ東京」。もちろん飲食店も数多く、ラーメンや寿司、カレーにステーキなどジャンルもメニューもバラエティ豊か。
その中でも東京駅だからこそ、ここで食べたい! と思えるレストランがあります。それが「STATION RESTAURANT THE CENTRAL グランスタ東京」。
東京駅の地下1階、東京駅の丸の内側と八重洲側を改札外で結ぶ、北地下自由通路に面した改札口から入り、やや進んだところにあるレストランです。

「元々、当社の前身の会社が、食堂車を運営していた会社で、寝台列車や新幹線の食堂車で料理を提供してきました。東京駅でも、2016年2月まで鉄道レストラン「日本食堂」があったのですが、東京駅大工事の影響で閉店を余儀なくされたんです。
その後、東京駅にもう一度鉄道レストランを、という声があったことや、当社も東京駅で目玉となるレストランの出店を望んでいたこともあり、2020年8月にここがオープンしたんです」と話すのは、店長の宮川さん。店としてのオープンは6年前ですが、食堂車時代から数えると、その歴史は80年以上。
店内は、普通のテーブル席のほか、電車の中のような席もあり、古き良き時代の雰囲気を感じさせます。新幹線というより、海外の長距離列車の食堂車のような雰囲気。座っているだけで旅気分に浸れます。
昔新幹線や寝台急行列車の食堂車で食べたカレーやハヤシライスにまた会いたい! という人はもちろん、食堂車に乗ったことがないけれどその雰囲気を楽しみたい人にとっても魅力的なSTATION RESTAURANT THE CENTRALで食べたい、おすすめの料理を紹介します。
独自の製法で進化したデミグラスソースで作る「伝統のスペシャルハヤシライス」
「寝台特急『北斗星』『カシオペア』を通じて育まれた、当店こだわりのデミグラスソースで作るハヤシライスは自慢の一品です」
上野〜札幌を乗り換えなし、夕方〜夜に上野を出て、札幌に午前中に到着した北斗星とカシオペア。2015年に惜しまれつつなくなった路線です。
ハヤシライスは、厳選した国産牛ロース肉をデミグラスソースと合わせたもの。白いマスカルポーネチーズが乗っているのが他にはない組み合わせです。
「当店のデミグラスソースは八十有余年の歴史を伝承し、独自の製法で進化させたものです。肉の旨みをじっくりと引き出すため、野菜をたっぷり使い、バルサミコ酢で酸味をきかせています。
出来上がったデミグラスソースは、黒く深い色に少し苦味もあり、深いコクと食材の旨みが凝縮した、濃厚な味わいが特徴なんですよ」

ツヤッツヤ、とろっとろのハヤシライスは、確かに濃厚な旨味とコク。これはゴハンが進みます! 自慢のデミグラスソースが味の要だけあって、名前に『スペシャル』が付いているのに納得です。
ちなみにゴハンに添えられていえるのは、自家製の、オニオンの赤ワイン煮。ハヤシのルーとは対照的に、さっぱりとした味わいです。
看板商品といえばこれ。”大人のお子さまランチ”「セントラルプレート」
「当店の洋食の定番ハンバーグ、オムライス、エビフライまたはカニクリームコロッケが一度に食べられる”大人のお子さまランチ”です」
オムライオスの中身はチキンライス、かかっているのはトマトソースです。玉子はトロトロ系。そしてハンバーグにはハヤシライス同様、自慢のデミグラスソースで作るソースがかかっています。
「なので、カニクリームコロッケはそのままでも美味しいですが、デミグラスソースやトマトソースをつけても美味しいですよ」
添えられているのはキノコのソテーとジャガイモのフリット。これらも、2つのソースとからめて食べるのもおすすめです。

ハヤシライスとは一味違う、より贅沢な旨みを。「牛ほほシチュー&エビフライ」
「10時間じっくり煮込んだ柔らかな牛ほほ肉、そして6Lサイズの大きなエビで作るエビフライです。エビフライにはタルタルソースを添えています。こちらは、先ほど同様、ジャガイモもとキノコの他に、ニンジンを焼いたものも添えられています」
ハヤシライスは牛ロース肉だったけれど、こちらは牛ほほ肉。部位が違うだけで、食感も口の中で広がる感じも全く違う! もちろんですが、どちらとも旨みが深いけれど、シチューになるとより格別、という感じです。
エビフライは、最初はレモンを絞って、二口目はタルタルソースをたっぷりかけて。大きなエビなので食べ応えがあるのがうれしいところです。

これも外せない! 人気スイーツ店とのコラボメニュー「ズコットケーキ」
「ズコットケーキは2025年9月より『果実園リーベル』さんとのコラボレーションメニューとして展開しております。ケーキもフルーツもふんだんに入ったプレートで、デコレーションにもこだわっております」
プレートの上にはカットパイナップルやオレンジ、キウイ、ラズベリー、ブルーベリーなどが。そしてズコットケーキの中もイチゴやキウイなどフルーツがたっぷり。
フルーツ好きにはたまらない一皿。14時以降の時間限定&個数限定なので、早めの時間帯での注文がおすすめです。
デザートは他にも、デザートプレート1400円やガトーショコラ900円、アイスクリーム付きのパウンドケーキ900円なども。14時以降なら、ドリンクとスイーツ目的でいくのもいいかもしれません。
駅の喧騒とは対照的に、店内は静かで落ち着いた空間。ティータイムや会話を楽しむのもかなりおすすめです。

「牛ほほ肉のシチューと選べるフライがメインの特別なコース『ザ・セントラル特別ミニコース』4200円もおすすめですよ」と店長の宮川さん。
スープ、サラダ、メインディッシュに、パンまたはライス、ドリンクとデザートもセットとなっている、店の魅力を全て集めたミニコース。これも、エビフライかカニクリームコロッケを選べます。
東京駅で乗り換えのついでに食べに来る人よりも、確実にここを目的として来店するお客様が多く、ビジネスランチや家族の記念日としての来店も。
もしかして、鉄道ファンの仕事相手には、ここでの会食はとても喜んでもらえそうな気がします。食べ終わったあと、家族で店の前に並び記念撮影をする人たちの姿もあり、とっても楽しそう。

ちなみに、大宮にある鉄道博物館の中にも、姉妹店「トレインレストラン日本食堂」があり、こちらも食堂車をテーマとしたレストランで洋食やデザートなどが楽しめます。
食堂車で食べたことは数度しかないけれど、それでもどこか嬉しさと懐かしさを感じる「ザ セントラル」の料理の数々。電車の中でのお弁当もいいけれど、景色を眺めながら食事を楽しめる、観光列車に乗りたくなりました。
STATION RESTAURANT THE CENTRAL(ステーションレストランザセントラル)グランスタ東京
住:東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅B1F グランスタ地下北口改札内 グランスタ東京 スクエア ゼロエリア
TEL:03-6256-0583
営:10:00〜22:00、金曜10:00〜22:30、日祝10:00〜21:30※翌日が休日の場合は、通常の営業時間に
休:なし
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