12年ぶりに日本に復活する“日産のラージSUV”ってどんなクルマ? 北米で“最も信頼されている”最新型「ムラーノ」ネットでの評価とは?
かつて日本でも人気を博したSUVが帰ってくる
日産自動車は、米国で生産しているラージサイズSUV「ムラーノ」の日本導入を発表しました。日本市場への復活は約12年ぶりのこととなります。北米市場で高い評価を受けている最新モデルは、果たしてどのようなクルマなのでしょう?
日産の「ムラーノ」と聞くと「懐かしい」と感じる人も多いのではないでしょうか? 2002年に北米市場で初代が誕生して以来、「ムラーノ」は日産のSUVラインナップの中で“上質なクロスオーバー”というポジションを築いてきました。
日本では、2004年に初代モデルの販売がスタート。当時としては斬新なデザインと快適な乗り心地で支持を集めました。その後、2008年に2代目へと進化しますが、2015年に3代目へ移行したのを機に日本市場からは消滅。
ところが2026年3月17日、日産自動車は最新型の「ムラーノ」を、2027年初頭より日本で販売すると正式に発表しました。実に12年ぶりの日本市場復活です。
今回の日本導入を可能にしたのは、2026年2月に国土交通省が創設した“米国製乗用車の認定制度”。米国で製造・認証された乗用車については、追加の安全試験なしに日本国内での販売を受け入れるという措置で、日産もこの制度を活用する形です。
最新型の「ムラーノ」は、2024年10月に北米で発表された4代目。米国テネシー州のスマーナ工場で生産され、2025年から北米市場で販売されています。
そのデザインテーマは「エネルギッシュ エレガンス」。ルーフラインを後方に向けてゆるやかに下げたクーペ風のシルエットが特徴で、歴代モデルの中で最も洗練された印象です。

フロントには日産の最新デザイン言語が反映されており、薄型のLEDヘッドライトと横一文字に広がるLEDテールランプが存在感を際立たせています。
ボディサイズは、全長約4900mm、全幅約1981mm、全高約1725mm。日本で販売されている「エクストレイル」よりひとまわり大きい“Dセグメント”に位置する大きさです。
ちなみに、一般的なコインパーキングの枠の幅は約2.5mですから、全幅ほぼ2mという最新型「ムラーノ」の大きさがうかがえます。逆にいえば、このどっしりとした車格こそが高速走行時の安定感やキャビンの広さにつながっているわけで、日本で乗る場合はこのサイズを受け入れられるかがまずは大きな判断ポイントとなりそうです。
そんな最新型「ムラーノ」の心臓部には、日産が“夢のエンジン”と呼ぶ2リッターの“VCターボ(可変圧縮比ターボ)”エンジンが搭載されています。
これは、走行状況に応じてエンジンの圧縮比を8.0から14.0まで自動で変化させるという、世界初の量産技術を採用したユニット。最高出力は241馬力、最大トルクは約353Nmを発生します。車両重量が約2トンという重量級ながら、0-100km/h加速タイムは7秒台半ばとなかなかの駿足。高速道路での本線合流時や追い越しの際に不足を感じることはまずないでしょう。
そしてトランスミッションは、9速ATを組み合わせています。先代モデルまではCVTを組み合わせていましたが、燃費には有利なものの「アクセルを踏み込んでもエンジン音だけ先に上がる」という独特のフィーリングに賛否両論ありました。
その点、9速ATはギアが切り替わるたびにしっかりとした変速感があり、ドライバーの感覚に合った自然な走りを味わえます。パドルシフトも備わっているので、ワインディングロードでは積極的に走りを楽しめそうです。
ちなみに駆動方式は、最新の2026年モデルから全グレードがAWD(全輪駆動)となっています。雨の日や雪道でも安定した走りを期待できます。
そんな最新型「ムラーノ」の大きな魅力は、インテリアの質感の高さです。
運転席に座ると、まず目に入るのが2枚の12.3インチ大画面ディスプレイ。ドライバー正面のメーターとセンターのインフォテインメント用ディスプレイが並ぶ構成で、Googleマップやワイヤレスでのスマートフォン連携など、最新のコネクティビティが備わっています。
上位グレードの「プラチナム」の前席は、セミアニリンレザーのシート表皮やヒーター、ベンチレーション、さらにマッサージ機能まで標準装備。リアシートもヒーターつきとなっています。
前席はNASAの中立姿勢の研究を応用した日産独自の“ゼログラビティシート”で、長距離ドライブ時の疲労を軽減。腰や肩への負担が少ない着座姿勢を自然に保てるため、長時間のドライブでも快適に過ごせます。
ラゲッジスペースの容量は、後席使用時で約932リットルを確保。後席の背もたれを倒せば、約1798リットルまで拡大します。932リットルの荷室といえば、ゴルフバッグふたつとスーツケースを余裕で飲み込むサイズ。週末のゴルフ旅や家族旅行でも不足はありません。
安全面では、日産の先進安全技術“セーフティシールド360”を全グレードに標準装備。自動緊急ブレーキ(歩行者検知機能つき)、ブラインドスポットウォーニング、車線逸脱警報、前方衝突予測警報、後方交差交通警報など、日常シーンからサポートしてくれる高度な安全機能が網羅されています。
さらに上位グレードでは、高速道路での手放し運転を可能にする“プロパイロットアシスト2.1”もオプション設定。カメラやレーダーを組み合わせた同システムにより、渋滞時や長距離移動時のドライバーの負担を大きく軽減してくれます。
なお、こうした安全性能は第三者機関から高く評価されており、米国の高速道路安全保険協会(IIHS)の「トップセーフティピック+」を受賞したほか、米国運輸省の衝突安全試験で5つ星評価を獲得。さらに、J.D.パワーの「2026年米国自動車耐久品質調査(VDS)」では、ミッドサイズSUV部門で2年連続の信頼性1位に輝いています。
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