「えっ、ホントに市販車だったの!?」戦闘力マシマシ エアロパーツで重武装したクルマ3選
続いてはスバルとメルセデス・ベンツのセダン型スポーツカー
●スバル「STI S209」
スバルのモータースポーツ部門を担うSTI(スバル テクニカ インターナショナル)は、モータースポーツ活動だけでなく、市販車をベースに多くのコンプリートカーを世に送り出してきました。
ここで紹介するのは、2019年にデトロイト モーターショーで発表された「STI S209(以下、S209)」です。

ベース車は、スポーツセダンのWRX STIでした。
ただし、S209は北米仕様がベースのため、当然ハンドル位置は左で、エンジンは日本仕様にはない2.5L ターボを搭載していました。
その吸排気系をチューンし、大径ターボや低背圧マフラー、インタークーラー ウオータースプレー、鍛造ピストン&コンロッドなどでチューンし、当時のSTIコンプリートカーとしては最強の341馬力(目標値)を発生しました。
そのハイパワーに対応する空力特性を得るために、フロントアンダースポイラーやバンパーサイドカナードなどのエアロパーツを装着しました。
なんといっても、リアにそびえるドライカーボン製の大型リアウイングが目をひきました。
前後のフェンダーもワイド化され、その内側には265/35R19というワイドなダンロップ製ハイブリップタイヤを履いたBBS製鍛造ホイールが装着されていました。
足まわりもビルシュタイン製ダンパーや専用スプリングなどで強化されていました。
S209は北米専用モデルとして209台が限定発売され、車両価格は約6万4000ドル(当時のレートで約700万円)という高額にもかかわらず、瞬時に完売したそうです。
日本でも、ごくたまに並行輸入車が中古車市場に登場しますが、きわめて貴重なモデルといえるでしょう。
●メルセデス・ベンツ「190E 2.5-16 エボリューションII」
1955年のル・マン24時間レースでの大事故からレース活動を封印していたメルセデス・ベンツは、1986年からDTM(ドイツ ツーリングカー選手権)に参戦すると発表しました。
DTMは、市販車をベースにした車両によるレースで、こののち日本でもツーリングカー選手権は人気が高まります。
メルセデス・ベンツは、1982年に発表された初のDセグメント セダン「190E」をベースに、DTM参戦用に開発した「190E 2.3-16」を1986年にカタログモデルとして発売しました。

その車名は、F1エンジンなどでお馴染みのコスワース社が開発した2.3リッター直4 DOHC 16バルブ エンジンを搭載していることに由来します。
基本的なボディパネルはノーマルの190Eと同じですが、強化サスペンションで車高は低められ、前後バンパースポイラーやサイドステップに、小ぶりながらオーバーフェンダーやリアウイングといったエアロパーツが装着されていました。
190E 2.3-16はDTMで活躍し、1988年にはレギュレーション変更に合わせて排気量を2.5Lにアップし、「190E 2.5-16」となり、さらなる活躍をあげました。
ライバルたるBMWもM3を登場させ、両車は鎬を削りあいます。
そこでメルセデス・ベンツは、1989年に「190E 2.5-16 エボリューションI」、1990年には「190E 2.5-16 エボリューションII」と、進化モデルを登場させました。
エボリューションI、エボリューションIIと進化するにつれて、エンジンはパワーアップされましたが、それよりもエアロパーツが大型化されたことが特徴的でした。
とくに最終進化版というべきエボリューションIIでは、オーバーフェンダーが前後にも広がってワイド化され、バンパースポイラーも下方に伸び、そしてリアウイングは「本当にメルセデス・ベンツの純正?」と思われるほど大型化されていました。
190E 2.5-16 エボリューションIIはレースのホモロゲーション取得のため500台限定で生産されました。
それでも、日本にも数台が正規輸入されたといわれています。
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