1156馬力はポルシェ史上最強の市販車! 新型「カイエン・ターボE」の乗り味はどう? 決して“じゃじゃ馬”なんかじゃない 走りのSUVに感じる“ポルシェらしさ”とは
カイエン・ターボEの0-100km/h加速はなんと2.5秒
スペイン・バルセロナ近郊で開催されたポルシェ「カイエン・エレクトリック」の国際試乗会に参加してきました。
そう聞いて「えー、カイエンもEVになっちゃうの?」とため息を漏らした方々のためにお伝えすると、エンジンを積んだ従来のカイエンも今後しばらくは並行して販売されます。
それも1年とか2年というような短期的なものではなく、10年単位で併売され、場合によってはモデルチェンジする可能性もあるそうです。
ちなみに、マカンは2025年に「マカン・エレクトリック」が発表されましたが、エンジンを積んだマカンはそれから1年半が過ぎた現在も販売中です。
さらに付け加えるなら、ボクスターとケイマンからなる718シリーズは、つい最近まですべてEV化される見通しでしたが、これについてもエンジン車が残される可能性が出てきました。熱烈なエンジン車ファンにとっては、なにより嬉しいニュースといえるでしょう。
こんな話題を取り上げると「じゃあ、オマエはどうなんだ?」という声がどこからか聞こえてきそうですが、環境問題のことを別にすれば、私もエンジン車は大好きです。でも、だからといってEVが嫌いなわけではありません。正直、急いでいるときは充電するのが面倒と思うこともありますが、ちゃんと充電した状態で運転していると「あれ、EVっていいんじゃない?」と思うことが増えてきました。それだけ、各メーカーがEVの長所と弱点をよく理解し、長所を伸ばし、弱点を減らす努力をしているのだと思います。
バルセロナで乗ったカイエン・エレクトリックもまさにそんなクルマで、ポルシェらしさを随所に感じることができました。

カイエン・エレクトリックのプラットフォームは、マカン・エレクトリックでデビューしたPPEですが、カイエン・エレクトリックではバッテリーやモーターがさらに改善されたそうです。このためポルシェ社内では、マカン・エレクトリック用をPPE 41
と呼ぶのに対し、カイエン・エレクトリック用はPPE 41Cと呼んでいます。
そのスペックを簡単に紹介すると、ベーシックグレードのカイエン・エレクトリックは前後2基のモーターで最高出力:408psを発揮。バッテリー容量は113.0kWhで、航続距離は576〜643kmと発表されています。
いっぽうで高性能グレードのカイエン・ターボ・エレクトリックはやはり2基のモーターで857psを生み出し、同じく113.0kWhのバッテリー容量で564〜624kmの走行が可能とのこと。ただし、どちらもローンチコントロール時にはオーバーブースト機能が働いてカイエン・エレクトリックは442ps、カイエン・ターボ・エレクトリックにいたっては1156psを発生するというから驚きです。
ちなみに、この1156psという最高出力はポルシェの量産車史上最強のスペックで、0-100km/h加速はなんと2.5秒でクリアします。最新のスーパースポーツカーも顔負けの速さといって間違いないでしょう。
なお、ここでは便宜上、ベーシックグレーのカイエン・エレクトリックをカイエンE、高性能グレードのカイエン・ターボ・エレクトリックをカイエン・ターボEと表記し、シリーズとしてのカイエン・エレクトリックについては以降もカイエン・エレクトリックと記します。
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