「今年はもう無理」と諦めるのはまだ早い! 4月中旬からGWにかけて“見頃を迎える” 北日本を代表する「桜の名所」3選
広大な城跡と歴史ある武家屋敷を彩るシダレザクラとソメイヨシノ
●青森県「弘前公園」
次に紹介するのは、青森県弘前市の「弘前公園」です。
弘前城の跡地を整備した広大な公園で、面積は約49ヘクタールに及びます。園内には現存する天守や櫓、城門などが残されており、歴史的価値の高い建造物と桜を同時に楽しめる点が大きな特徴です。
植えられている桜は約2600本、品種は50以上にのぼり、ソメイヨシノを中心にシダレザクラや八重桜などが順に咲き進みます。

この公園の桜が特に評価されている理由のひとつが、独自の管理方法にあります。
地元のりんご栽培で培われた剪定技術を応用することで、一つひとつの枝に多くの花を咲かせる工夫が施されています。その結果、ボリュームのある花付きとなり、他の名所とは一線を画す密度の高い景観が生まれています。
2026年の開花予想日は4月10日ごろ、満開予想日は4月15日ごろとなっています。
さらに、開花時期には「弘前さくらまつり」が開催され、屋台やライトアップなどが行われることで、昼夜を問わず多くの人でにぎわいます。
見頃の終盤には、外濠の水面に散った花びらが広がる「花いかだ」と呼ばれる現象も見られます。水面が一面ピンク色に染まる光景は幻想的で、写真愛好家にも人気の高いシーンです。
ボートに乗って水上から桜を眺めることもでき、視点を変えた楽しみ方ができる点も魅力です。
●秋田県「角館武家屋敷通り」
最後に紹介するのは、秋田県仙北市の「角館武家屋敷通り」です。
江戸時代の町割りが今も残る歴史的なエリアで、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。通りには黒板塀を巡らせた武家屋敷が立ち並び、その前に咲くシダレザクラが独特の景観をつくり出しています。

落ち着いた色合いの町並みと淡い桜色の対比が美しく、他の桜名所とは異なる趣があります。
さらに、近くを流れる桧木内川の堤防には約2キロにわたってソメイヨシノが続き、満開時には桜のトンネルが形成されます。歩きながら頭上を覆うように広がる桜を楽しめるため、散策スポットとしても人気があります。
周辺では着物レンタルや人力車のサービスも提供されており、歴史的な雰囲気の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。
なお、2026年の開花予想日は4月12日ごろとされており、満開の予想は4月17日ごろの見込みです。
※ ※ ※
このように、北日本の桜名所は自然のスケールだけでなく、歴史や文化と結びついた景観が魅力となっています。
それぞれの場所に個性があり、同じ桜でも異なる表情を見せてくれます。見頃の時期がずれているからこそ、移動することで長く春を楽しめるのも日本ならではの特徴です。
今年の桜を見逃したと感じている場合でも、まだ遅くはありません。4月後半からゴールデンウィークにかけて北へ足を延ばせば、満開の景色に出会える可能性は十分にあります。
旅の計画にこれらの名所を加えることで、春の楽しみをもう一度味わってみてはいかがでしょうか。
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