令和の時代に残る“奇跡のスポーツカー”!? 480馬力の6気筒エンジンの咆哮が楽しめるBMW「M2」あらためて乗って感じた「楽しさの理由」とは
後輪駆動の直6準ガソリンエンジン車 さらにMTも選べる希少スポーツ
BMWのMハイ・パフォーマンス・モデルでもっともコンパクトとなるM2の2世代目モデルは、2023年2月に日本に上陸し、2024年の10月に一部改良を実施しました。
改良のポイントはパフォーマンスの向上です。搭載される高効率な3リッター直列6気筒BMW Mツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンの最高出力を460psから480psに引き上げるとともに、最大トルクもMTモデルは550Nmを踏襲し、ATモデルは600Nmまで高めています。
BMWといえば、伝統の直列6気筒エンジンに定評がありますが、まず、このクラスで直6の純ガソリンエンジンを積んでいるクルマ自体、世界を見わたしても身内のBMW車以外、まずありません。
FRの駆動レイアウトを採用しているのも、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメントにおいてはごくわずかです。
さらに、6速の3ペダルHパターンのMTを選べるクルマもごく限られます。
BMW M2というのは、そんな奇跡のようなクルマなのです。2026年のいま、このM2というクルマは本当に貴重な存在です。
今回はそのM2にあらためて乗り、その価値を再検証しました。

M2は見た目からして非常に印象的です。見るからにただものではないワイドボディに、バンパーの開口部を大きく確保した独特のデザインが目を引きます。
さらに、230万円のオプション「M RACE TRACK PACKAGE」を装着した試乗車には、Mライトアロイホイール+トラックタイヤ、Mカーボンファイバー強化樹脂(CFRP)製ルーフ、Mカーボン・バケット・シート、Mカーボンファイバートリム、Mドライバーズ・パッケージ、フルレザーメリノ ブラックなどが与えられています。
多点式シートベルトにも対応し、横方向のGを強力にサポートするサーキット走行に適したMカーボン・バケット・シートは、前席2脚で約10kgの軽量化を実現します。

ドライブフィールは、まずエンジンがとても味わい深いことは想像どおりです。タコメーターは7000rpmを超えるとイエロー、7500rpmからがレッド表示になっていますが、今や貴重な純ガソリンエンジンは、けっして軽くヒュンヒュンとよく回るわけではありません。
どちらかというと重厚な回転フィールで、もったいぶりながらじわじわと回転を上げていき、7500rpmまでよどみなく吹け上がるようになっています。完全バランスを実現した直6エンジンならではの調律された官能的なサウンドを、その間ずっと味わうことができます。
とくに4000rpmあたりからトップエンドにかけての響きが絶妙にドラマチックです。クルマで楽しさを感じるのは、まずエンジンが大事だと思いますが、その点、M2は文句なしです。
ご参考まで、0-100km/h加速は4.0秒と、十分に速いとはいえ、実は驚くほど速いわけではありません。それよりも官能的なところがこのエンジンの旨味です。
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