林道ツーリングと相性がいいバイクはどっちだ? ヤマハ「WR125R」対ホンダ「ハンターカブ」悪路に強い“原付二種”を同じルートで乗り比べた印象は
悪路走破性は「WR125R」の方が断然ハイレベル
2026年1月にヤマハが久しぶりにリリースしたオフロードバイク「WR125R」が、ここへきて注目を集めています。フロント21インチ、リア18インチのタイヤ&ホイールを装着した、“原付二種”としては貴重なフルサイズのオフロードバイクです。
そんな“原付二種”クラスには、ホンダの「CT125・ハンターカブ」という人気モデルがあります。こちらもオフロードを走れることがウリのひとつ。そこで、両モデルを同じルートで試乗し、どちらが林道ツーリングに向いているかをチェックしてみました。
まず悪路走破性については、フルサイズ・オフロードバイクの「WR125R」が圧倒的に優れています。荒れたシチュエーションになればなるほど、その差は大きくなるでしょう。
ホイールが大径なのに加えて、サスペンションストロークがフロント215mm、リア187mm確保されていて、最低地上高も265mmとゆとりがあるため、大きめの石や丸太を乗り越えるようなシーンにも対応できます。
エンジンの最高出力は15ps。可変バルブ(VVA)機構を搭載しており、低回転域から高回転域までスムーズに回り速度を乗せやすいのもメリットです。

それに対して、「CT125・ハンターカブ」のホイール径は前後とも17インチ。ブロックタイプのようなタイヤを履いていて、マフラーもアップタイプとなっていますが、最低地上高は165mmとオフロード専用の設計は施されていません。
エンジンの最高出力も9.1psと見劣りしますが、最大トルクは11Nmで「WR125R」と同じ。ちなみに車重は「WR125R」が138kg、「CT125・ハンターカブ」が118kgとなっています。
●荷物を積んでのツーリングは「CT125・ハンターカブ」が有利
このように、走行性能面だけを見ると「WR125R」の圧勝に見えますが、フラットな路面に限った林道ツーリングでは、話は少々違ってきます。路面がフラットな林道では、必ずしも大きなサスペンションストロークや大径ホイールは必要ではないからです。

実際、よく見かける砂利敷の林道で2台を走らせてみましたが、狭くて見通しがよくないところでの走行ペースは、さほど変わりませんでした。
そもそも、林道でスピードを出せるルートは少ないので、トコトコと走るのであれば「CT125・ハンターカブ」のロングストロークエンジンの方が、味わいがあって楽しいと感じるライダーも多いことでしょう。
また、「WR125R」でオフロードを走る際にハードルとなるのが、875mmというシート高です。オプションのローダウンシートで約30mm、ローダウンリンクで約40mm下げることができますが、とっさの際に足つきの不安があるのは、オフロードに慣れていないライダーにとっては気になる要素でしょう。
その点、「CT125・ハンターカブ」はシート高が800mm。「スーパーカブ」シリーズの中では高めですが、フレーム形状がバックボーンタイプなので足つき性には優れています。

さらに、キャンプ道具を積んで出かけるツーリングであれば、大きめの荷台が備わる「CT125・ハンターカブ」に分があります。逆に「WR125R」は、ノーマル状態ではほとんど積載スペースがありません。オプションのキャリアを取りつけても積載量は限られます。
加えて長距離ツーリングでは、「WR125R」のオフロード車らしい細身のシートはお尻が痛くなりやすいのがネック。対して「CT125・ハンターカブ」はシートが広くて厚みもあるので、長時間乗っていてもお尻が痛くなりにくいのです。
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整理すると、路面が荒れた林道を走る場合や、少し飛ばしてオフロードを積極的に楽しみたいライダーには「WR125R」がおすすめ。逆に、景色を楽しみながらトコトコと林道を走りたい、あるいは荷物を積んで長距離ツーリングに出がけたいなら「CT125・ハンターカブ」の方が適しているといえそうです。
ちなみに価格(消費税込)は、「WR125R」が53万9000円で「CT125・ハンターカブ」は49万5000円。価格差は4万4000円です。コスパ的には、「WR125R」はスペックの割に買い得といえるかもしれません。
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