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「郵便車みたいなイエローがなぜ人気!?」 ルノー「グランカングー クルール」第2弾が各色50台限定で登場! 日本だけの“カングー文化”の秘密とは

黄色と緑の「グランカングー クルール」第2弾

 ルノー・ジャポンは、7人乗りの3列シートミニバン「グランカングー」の特別仕様車「グランカングー クルール」の第2弾として、鮮やかなイエローの「ジョン ラ・ポスト」と深いグリーンの「ヴェール パリ」を発表。各色50台限定で、2026年5月24日まで抽選販売の購入申込を受付中です。

「グランカングー」は、「カングー」に比べて420mm長い4910mmの全長と390mm長い3100mmのホイールベースを採用。拡大されたキャビン内に、3列7名分のシートを配置しています。

 ホイールベースの延長に合わせ、スライドドア部分を新設計。「カングー」より180mm広い830mmの開口幅により、2列目はもちろん、3列目シートへの乗り降りもラクにおこなえるようにしています。

 2列目と3列目のシートはそれぞれ130mmの前後スライドが可能。さらに、折りたたみ&跳ね上げ(ダブルホールディング)、取り外しもでき、これらの機能を組み合わせたシートアレンジのバリエーションは、実に1024通りにも及びます。

 また、ラゲッジスペースの容量は、7人乗車時で500リットル、3列目シートを取り外した場合で1340リットル、さらに2、3列目シートをすべて取り外すと3050リットルと、使い方に合わせてアレンジすることができます。

 そんな「グランカングー クルール」に今回、追加されたふたつの新色のうちの「ジョン ラ・ポスト」は、フランスの郵便局で使われていた鮮やかな黄色です。日本向けの「カングー」シリーズでは大人気のカラーですが、不思議なことにこれは、日本市場特有のことだといいます。実は日本で買える「カングー」シリーズには、そうした“日本育ちの仕立て”が多いのです。

ルノー「グランカングー クルール」第2弾
ルノー「グランカングー クルール」第2弾

 ルノー・ジャポンが主催する「カングージャンボリー」は、1000台以上の「カングー」が全国から集結する一大イベントです。会場では、日本仕様の特徴である観音開き式の“ダブルバックドア”を開けた「カングー」がズラッと並ぶ光景を見ることができます。

 欧州仕様の「カングー」には商用版と乗用版がありますが、実は初代モデル誕生当時、乗用版に“ダブルバックドア”仕様は存在していませんでした。そのためルノー・ジャポンが日本に導入した当初のモデルは、フランス仕様の乗用版と同じく、一般的なハッチバックドア仕様となっていたのです。

 しかし、現地の商用版に“ダブルバックドア”仕様があることを知るマニアは、その日本導入を希望。そうしたリクエストを受けたルノー・ジャポンはフランス本社と交渉し、“ダブルバックドア”仕様の乗用版を日本に導入することに成功したという経緯があります。

 つまり、今でこそ日本では当たり前の“ダブルバックドア”仕様の乗用版「カングー」は、日本市場からのリクエストにより誕生したモデルといえるのです。

 ちなみに、当初はハッチバックドアと“ダブルバックドア”ふたつの仕様を併売していたルノー・ジャポンですが、販売シェアの9割以上が後者だったことから、いまや日本仕様は“ダブルバックドア”仕様のみのラインナップとなっています。

●ルノー本社が驚き納得した“日本の「カングー」文化”

 そして、フランスの郵便局で使われていた鮮やかな黄色である「ジョン ラ・ポスト」も、日本ならではの仕様といえます。

 本国では、商用版が基本の“ダブルバックドア”דイエロー”のボディカラーという組み合わせは、郵便局の車両に使われる仕様そのもの。そのような背景もあってか、かつてルノー本社では、「郵便局の車両みたいな組み合わせが人気だなんて信じられない! 日本人は正気か!?」といった声が上がったといいます。

 しかし、そんな気持ちを抱いていたルノー本社の幹部たちも、「カングージャンボリー」の様子を目の当たりにして納得。日本独自のスタイルでオーナーたちが「カングー」を楽しんでいることに対し、独自のフランス車文化として感銘を受けたそうです。

 以降、ルノー本社は日本仕様の「カングー」開発により協力的となり、各種仕様や限定車の設定にも柔軟に対応するようになったといいます。

 3列シート仕様の「グランカングー」も、その一例といえるモデルです。同じく本国には乗用版の“ダブルバックドア”仕様は存在していなかったのですが、日本市場のために“ダブルバックドア”仕様が新たに開発されたのです。ルノー本社が日本市場を重要視していることを示すエピソードといえるでしょう。

 ちなみに「グランカングー クルール」にも採用される“ダブルバックドア”には、ドアの開閉スペースを取らないため、狭い場所でも荷物の積み下ろしが可能という美点があります。また、このドアは約90度の位置でロックがかかるほか、そのロックを外すと約180度まで開くため、大きな荷物の積み下ろしもラクにおこなえるというメリットも。低くワイドで高さもあるラゲッジスペースを有効に使うことができるのです。

* * *

 このように、日本市場で独自の進化と変化を遂げてきた「カングー」シリーズ。今回の「グランカングー クルール」第2弾も、フランスの日常的な風景に憧れを抱く日本人が強く望んだ仕様といえるかもしれません。

Gallery 【画像】超カッコいい!“フランス生まれ日本育ち”のルノー「グランカングー クルール」第2弾を写真で見る(30枚以上)
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