ミニマムな3針が一瞬にしてクロノグラフに“変身”! 驚きの複雑機構を持つパルミジャーニ・フルリエ新作の秘密とは
“神の手”ミシェル・パルミジャーニ氏率いる独立系マニュファクチュール最新作
“神の手を持つ男”との異名を持つミシェル・パルミジャーニ氏によって1996年に創業、同氏が長く携わってきた時計修復技術をベースに、圧倒的な技術力と洗練された美意識を持ったメゾンとして静かな存在感を放っているパルミジャーニ・フルリエ。
古典時計の構造に対する深い理解の延長線上に立ち、独自の世界観を体現し続ける独立系マニュファクチュールです。
そんなメゾンが近年力を入れているのが、“必要な時にのみその機能を現す複雑機構”というユニークなアプローチ。
例えば2022年発表の「トンダ PF GMT ラトラパンテ」では通常時は時針と重なり合い、使用する時のみ瞬時に現れるローカルタイム針を搭載し、2024年には2つの分針で時間の経過を視覚的に伝える「トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ」を発表。モダンなルックスの中に潜ませた驚きの機構で業界を沸かせてきました。
こうした設計思想をクロノグラフへと拡張させたのが、今春開催のウォッチズ・アンド・ワンダーズで披露された新作「トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ」。
静止した状態では端正な3針モデルとして振る舞いつつも、プッシャーを押下すると瞬時にクロノグラフ針が出現。抑制の効いた静かな佇まいの中にダイナミックな機構を備えた驚くべきタイムピースです。

ミニマムな3針が一瞬にしてクロノグラフに変身!驚きの複雑機構の秘密とは
驚異的なコンプリケーションについてもう少し詳しく説明しましょう。
注目すべきはダイヤル中央に5本の針を同軸配置した独自構造。ここには18Kローズゴールド製の時分針の上にロジウム加工を施したクロノグラフ針が重ねられており、通常時はミニマルな3針時計として成立する構造となっています。
計測時には8時位置のモノプッシャーを押下、すると3本のクロノグラフ針が瞬時に12時位置に移動し、そのまま時・分・秒の計測をスタート。またこれと同時にローズゴールドの針が現れ、現在時刻を表示し続けるという仕組みになっています。
この複雑な動作を支えているのが本作のために開発された自社製キャリバー・PF053。
一体型コラムホイールクロノグラフをベースに、垂直クラッチ1基と水平クラッチ2基を組み合わせた“トリプルクラッチ構造”を採用、362個もの部品で構成されながら、ムーブメント厚は6.8mmという驚異的な薄さを実現、さらに60時間パワーリザーブという実用性を確保しています。

デザイン面においてはトンダ PFコレクションのデザインコードを踏襲するもので、40mmケースはポリッシュとサテンを組み合わせたステンレススティール製で、ローレット加工を施したプラチナ950製ベゼルが優美さを強調。
端正なミネラルブルーのダイヤルには職人の手作業によるバーリーコーンギョーシェが施され、ダイナミックな動きを見せるクロノグラフ針がその繊細な陰影の上に影を落とします。
クロノグラフといえば計測表示専用のカウンターと小針を備えたスポーツウォッチーーそんな常識を真っ向から覆す豊かな想像力とそれを実用に移す技術、磨きぬいた審美性によって作り上げられた完成された美しさには驚くばかり。
創業30周年の節目に発表されたメゾン渾身の一作は、緻密な複雑機構が究極の純粋性へと昇華された珠玉のコンプリケーションです。
製品仕様
「パルミジャーニ・フルリエ トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ スティール ミネラルブルー」
・品番:PFC908-1020001-100182
・価格(消費税込):601万7000円
・ケースサイズ:40mm径・13mm厚
・ケース:ステンレススティール、プラチナ950製ローレット加工ベゼル
・ブレスレット:ステンレススティール
・風防:ARunic反射防止加工のサファイアクリスタル
・ダイヤル:ミネラルブルー、バーリーコーンパターンのハンドギョーシェ
・ムーブメント:自社製 自動巻き一体型クロノグラフムーブメント PF053(時・分、モノプッシャークロノグラフ、28800振動/4Hz)
・駆動時間:パワーリザーブ60時間
・防水性能:100m防水
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