「おやっ?」改めて考えたら、なぜ日本は右ハンドル/左側通行になったのだろう? 直接の要因はじつは“別の乗りもの”にあった?
なぜ日本は「左側通行」なの?「武士の文化」が関係しているという説も
日本は左側通行を採用していることから、街を走るクルマのほとんどが右ハンドルとなっています。
ただ、世界的に見ると左側通行は少数派であり、およそ7割が右側通行となっています。
日本以外で左側通行を採用しているのは、イギリスにくわえて、インド、オーストラリア、香港など、かつてイギリスの植民地であった国や地域がほとんどです。
一方、日本はイギリスの植民地であったという歴史的事実はありません。にもかかわらず、なぜ日本では左側通行が採用されているのでしょうか?

日本の公道における左側通行の歴史は1900年にはじまったとされています。
実際、当時の警視庁が制定した『道路取締規則』には「諸車ハ往来ノ左側ヲ通行スヘシ」との文言を見ることができます。
これは馬車や人力車を意識したものであったものの、その後クルマが普及するなかで、1920年に内務省による「道路取締令」が施行され、左側通行が全国的なルールとなりました。

一説には、日本で左側通行が採用されたのは「武士の鞘(さや)当て」が関係していると言われます。
「武士の鞘当て」とは、武士がすれ違いざまにお互いの刀の鞘が触れあい、それをきっかけにして争いがはじまることを指します。
右利きの場合、刀は左側に差すことが一般的であるため、「武士の鞘当て」を避けるためには相手の左側を通ることが必要でした。
その結果、のちの日本でも左側通行が基本となったというわけです。
しかし、いわゆる「廃刀令」が出されたのは1876年のことであり、実際に左側通行が法律で制定されるまでにはかなりの時間差があります。
もちろん、当時の武士の文化が日本で左側通行が浸透する遠因となった可能性は否定できませんが、現在ではあくまでひとつの俗説として数えられています。
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