古代ローマ時代の円形劇場が日本人だけの特別な舞台に!トルコの世界遺産“エフェソス遺跡”で開催された「エフェソス・ジャパンディ」の感動の一夜とは
2000年以上前に建てられた古代円形劇場で観劇する贅沢な時間
エフェソス遺跡の体験型ミュージアムを出たのは19時。外はまだ明るいのですが、日本人の姿が多くなってきます。通常、エフェソス遺跡の入場は19時までなのですが、この日は「エフェソス・ジャパンディ」。日本人観光客のためだけに開催されるスペシャルイベントの始まりです。

まずは腹ごしらえ。エフェソス遺跡内の広場には、特別にトルコ名物の「ドネルケバブ」「濡れバーガー」「サバサンド」「トルコアイス」のご当地屋台が並び、チケットを渡すと、そのすべてを食べることができます。
なかでも絶品だったのはサバサンド。秘伝のタレとともに焼かれたサバは、小骨もすべて取り除かれていてジューシーで食べやすく、とにかく美味しい。ドリンクも2本もらえるので、ビールとともに楽しみます。

そうして屋台でトルコ料理を堪能していると、だんだんと日が暮れてきたので、近くにある円形劇場に歩いて向かいます。
この円形劇場もエフェソス遺跡を象徴する建物のひとつで、紀元前3世紀ごろのヘレニズム時代に建てられたといいます。当時は最大約2万4000人を収容できる、古代最大級の野外劇場だったとのこと。そんな貴重な歴史遺産で、実際に観客席に座ってパフォーマンスを見ることができる機会なんて、なかなかあるものではありません。

円形劇場の観客席には、およそ300人の日本人観光客の姿。夏らしく、浴衣を着たご婦人も何名かいらっしゃいます。
日が沈み、20時30分にショーが開始。司会の女性が「トルコと日本の長年にわたる友好関係を象徴する、文化交流がこのエフェソス・ジャパンディです。今夜は大いに楽しんでいってください」と挨拶し、続いて世界最古の吹奏楽団とされるトルコ軍楽隊「メフテル」の演奏が始まります。

続いて、ダンスパフォーマンス「ヒュレム」が上演されます。演じるのは、トルコ国内外で圧倒的な人気を誇るダンス集団「ヒュレム スルタン ダンス ティヤトロス」です。
これが圧巻のパフォーマンス。この「ヒュレム」は、16世紀のオスマン帝国を舞台にした壮大な歴史をダンスで表現したもので、奴隷から後宮(ハレム)に入った実在の人物アナスタシア・リソフスカが、さまざまな権力闘争を生き抜き、オスマン帝国第10代皇帝スルタン・スレイマン1世と結婚。その後、ライバルとの対立を経て、陰謀により最後は亡くなるといった物語をテーマに、バレエやコンテンポラリーダンスをベースにしたダンスが繰り広げられます。

トルコの歴史も知らず、トルコ語もわからないのですが、そのスケール感やダンスの凄みに圧倒され、気づいたら1時間が経っていました。しばらく立ち上がることができないほどの感動でした。
終演後、円形劇場を出ると、エフェソス遺跡はライトアップされ、昼とはまた違う表情を見せていました。ケルスス図書館に戻り、しばらくすると、図書館の門にプロジェクションマッピングが施され、ローマ時代のエフェソスが映し出されました。

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2023年には建国100周年、2024年には日本との外交関係樹立100周年を迎えたトルコ共和国。2025年には全世界から過去最高の約6400万人の観光客が訪れたといいます。
そんなトルコの魅力を存分に味わった「エフェソス・ジャパンディ」。一生の記憶に残る一夜となりました。
協力:GoTurkiye.com、ターキッシュ エアラインズ
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