日本の美を再発見するぜいたく旅へ行こう! 大自然の絶景と圧倒的な癒しを巡る 国立公園内に位置する「温泉地」3選
次は北海道と青森県・秋田県にまたがる温泉地
●北海道「登別温泉」
続いて紹介するのは、北海道の支笏洞爺国立公園内に位置する「登別温泉」です。
登別市は北海道の南西部に位置し、新千歳空港からクルマを利用して約1時間でアクセスすることが可能な地域です。

登別温泉は、約1万年前の火山活動により形成された地獄谷を主な源泉としており、1日あたり約1万トンの温泉が湧き出しています。
最大の特徴は、ひとつの温泉地にいながらにして10種類もの異なる泉質が存在している点にあります。
ゆで卵のようなにおいと乳白色の湯が特徴的な硫黄泉をはじめ、保温効果が高い食塩泉、空気に触れて茶褐色に変化する鉄泉など、多様な湯が湧出しています。
ほかにも、皮膚や粘膜を引き締める効用がある明ばん泉や、血圧を下げて痛みを和らげる鎮静作用がある芒硝泉などが確認されています。
歴史的な背景としては、1858年に滝本金蔵という人物が妻の湯治を目的として湯小屋を建設したことが、現在の温泉街の基礎となったとされています。
また、町中の至る所に鬼の像が設置されており、これは地獄谷に集まる鬼をモチーフとして作られたものです。
さらに、登別温泉から約8キロメートル離れた場所にはカルルス温泉という温泉郷が存在し、こちらは1957年に国民保養温泉地に指定されています。
カルルス温泉は単純温泉であり、無色透明かつ無味無臭の湯が湧出しているため、登別温泉とは異なる入浴体験が可能です。
●青森県「十和田湖温泉郷」
最後に紹介するのは、青森県と秋田県にまたがる十和田八幡平国立公園に位置する「十和田湖温泉郷」です。
十和田湖は、約20万年前に始まった火山活動によって形成されたカルデラ湖であり、最深部は327メートルに達します。

湖の地形は御倉半島と中山半島に挟まれた中湖と呼ばれる部分が最も深く、陥没したカルデラに長い年月をかけて雨水が溜まって形成されました。
この湖から流れ出る奥入瀬渓流は、特別名勝および天然記念物に指定されており、約14キロメートルにわたって清流と滝が続いています。
十和田湖温泉郷は、この奥入瀬渓流の入り口付近に位置しており、十和田湖周辺の観光拠点として機能しています。
温泉の湯は近隣の猿倉温泉から引湯されたものであり、泉質は無色透明の単純温泉となっています。
適応症としては、自律神経不安定症や不眠症のほか、筋肉や関節の慢性的な痛み、冷え性などに効果があるとされています。
周辺にはブナの原生林が広がっており、奥入瀬渓流沿いには木々のトンネルが形成されています。
遊歩道や車道が整備されているため、人と同じ目線で滝や清流を観察しながら散策することが可能です。
四季を通じて変化する自然環境のなかで、森林散策と温泉入浴を組み合わせた滞在が提供されています。
※ ※ ※
日本全国の国立公園内に位置する温泉地は、それぞれが独自の地形や火山活動に由来する歴史的背景を持っています。
大規模な自然景観のなかで温泉に浸かる時間は、日常の疲労を回復させる上で非常に有意義なものとなります。
地域ごとに異なる泉質や、季節によって変化する大自然の様子を体感することは、温泉旅行の大きな目的のひとつとなります。
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