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新幹線より安いのに“グリーン車超え”の本革シート!? 大阪と名古屋間を約2時間かけて優雅に移動する「地上のファーストクラス」とは

普通の「レギュラー」でも十分にプレミアム。さらに上をいく「プレミアム」

 とはいえ、ひのとりの最大の魅力は、やはり車内の快適性でしょう。

 レギュラー車両は横4席の配置ですが、前後の座席間隔は116cm。さらに全席に「バックシェル」を採用しているため、後ろの乗客を気にせずリクライニングできます。

 足元にはゆとりがあり、電源コンセントも用意されています。

 「レギュラー」という名前から一般的な特急車両を想像すると、その快適性には驚かされるかもしれません。

 そして、ひのとりを象徴するのが「プレミアム車両」です。

近鉄特急「ひのとり」のプレミアムシート。新幹線のグリーン車よりも圧倒的に快適に移動することが可能だ
近鉄特急「ひのとり」のプレミアムシート。新幹線のグリーン車よりも圧倒的に快適に移動することが可能だ

 こちらは横3列という贅沢なシート配置。前後の座席間隔は130cmもあり、ゆったりと体を預けることができます。

 さらにシートは本革を採用。電動リクライニングや電動レッグレストを備えるほか、寒い季節に嬉しいヒーターも用意されています。

 大きな窓から流れていく景色を眺めながら、ゆったりとシートに身を預ける。これは単なる「移動手段」というより、列車そのものを楽しむ時間と言っていいでしょう。

 そして驚くのが、その価格です。

 大阪難波〜近鉄名古屋間の場合、レギュラー車両は4990円、プレミアム車両は5690円。つまり、わずか700円の追加でプレミアム車両を選ぶことができます。

 これなら「せっかくひのとりに乗るなら、プレミアムにしてみよう」と考える人が多いのも納得できます。

近鉄特急「ひのとり」のレギュラーシートも新幹線のグリーン席並の快適さ
近鉄特急「ひのとり」のレギュラーシートも新幹線のグリーン席並の快適さ

 では、そんなひのとりには、どうすれば乗れるのでしょうか。

 もっとも手軽なのが、近鉄の「近鉄特急チケットレスサービス」です。

 スマートフォンやパソコンから乗車駅、降車駅、日時を指定して列車を検索。希望する列車と座席タイプを選択し、シートマップから号車や座席を選んで購入できます。

 特急券は乗車日の1か月前の10時30分から発売されます。

 特にプレミアム車両の窓側など、人気の高い席を狙うのであれば、この発売開始時間を覚えておくといいでしょう。

 ネット予約なら駅の窓口に並ぶ必要もなく、座席表を見ながら好きな席を選べるのも便利なところです。

 なお、チケットレスサービスで購入できるのは特急券です。乗車には別途、普通乗車券が必要になります。交通系ICカードを利用して乗車することもできます。

 また、購入後に予定が変わった場合でも、条件を満たせば出発時刻前まで変更できるため、使い勝手のよさも魅力です。

※ ※ ※

 新幹線なら約50分で到着する大阪〜名古屋間を、ひのとりでは約2時間かけて移動します。

 効率だけを考えれば、新幹線を選ぶのが正解でしょう。

 しかし、旅には「目的地に着くまでの時間を楽しむ」という考え方もあります。

 深い赤の車体に乗り込み、ゆったりとしたシートに身を預ける。車窓を眺めながらコーヒーを飲み、スマートフォンを充電しながら、何もしない時間を過ごす。

 そんな贅沢を、5000円台で味わえるのが「ひのとり」です。

 しかもレギュラー車両とプレミアム車両の差額はわずか700円。大阪〜名古屋を移動する機会があるなら、一度くらいは時間の使い方を変えて、「ひのとりに乗ること」を目的にしてみても面白いでしょう。

 速く着くことだけが、移動の価値ではありません。

 移動時間そのものを特別な時間に変えてくれる。それこそが、ひのとりが多くの人を惹きつけている理由なのかもしれません。

Gallery 【画像】乗ってみたいね!これが近鉄特急「ひのとり」の豪華な車内です(32枚)
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