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ルノー「8ゴルディーニ・コンセプト」世界初公開 全長4.1mの2ドアクーペは 60年代の名車をオマージュしたワンオフの後輪駆動EV

「カフェレーサー」をデザインコンセプトとした電気自動車

 ルノーの名車「8(ユイット)ゴルディーニ」が、現代の電気自動車として生まれ変わりました。ただし、これは市販車ではなく、ルノーがブランドの歴史を現代的に再解釈した、世界に1台だけのデザインスタディです。

 2026年9月24日に公開された「Renault 8 Gordini Concept(ルノー8ゴルディーニ・コンセプト)」は、1964年に登場した「ルノー8ゴルディーニ」をモチーフにした2シーターの電動クーペです。

 最大のポイントは、オリジナルと同じ後輪駆動(RWD)を採用していること。パワーユニットはもちろんエンジンではなく、最高出力270馬力を発揮する電気モーターです。

 そもそもルノー8ゴルディーニとは、どんなクルマなのでしょうか。

 1964年に登場した8ゴルディーニは、ルノー8をベースに、イタリア生まれのエンジニア、アメデ・ゴルディーニが手を加えたスポーツモデルです。

 リアにエンジンを搭載し、後輪を駆動するレイアウトで、最高出力は95馬力。決して巨大なエンジンを積んだクルマではありませんでしたが、当時としては本格的な走りを楽しめるモデルでした。

 しかも、ただ速いだけではありません。ルノーは「高度な運転技術を必要とする、ドライバーを育てるクルマ」と表現しています。後に登場するゴルフGTIブームよりも早い時期に、比較的手の届きやすい価格でスポーツドライビングを楽しめるモデルを提案していたわけです。

 そんな「ゴルディーニ」の象徴が、ボディに入れられた2本の白いストライプです。今回のコンセプトにも当然受け継がれていますが、単なる飾りではありません。フロントからインテリアまでデザインをつなぐ「構造的な要素」として再解釈されています。

 ボディサイズは全長4.12m✕全幅1.88m✕全高1.27m。オリジナルが4ドアセダンだったのに対して、こちらは2ドア・2シーターのクーペです。

世界初公開されたルノー「8ゴルディーニ・コンセプト」
世界初公開されたルノー「8ゴルディーニ・コンセプト」

 フロントには6灯の丸型ヘッドライトを配置し、19インチのフロント、20インチのリアホイールを組み合わせることで、現代のラリーカーのようなワイドで低いスタンスを実現しています。

 面白いのは、デザインコンセプトとして「カフェレーサー」の考え方を取り入れている点です。

 不要な装飾を削ぎ落とし、素材そのものの美しさや機械的な部分を見せるという発想で、インテリアにはアルカンターラやアルミニウムを多用。ダッシュボードには丸型のデジタルメーターを並べ、昔のスポーツカーを思わせながらも中身は現代的です。

 そして重要なのは、このクルマが単なる「昔の名車のEV化」ではないことです。ルノー自身も「ノスタルジーではなく、クルマへの情熱を呼び起こす」ことが狙いだと説明しています。

 ただし、残念ながら市販化の予定はありません。あくまで1台限りのデザインスタディであり、ルノーのヘリテージを未来へつなぐためのショーカーです。

 とはいえ、270馬力の電動モーター、後輪駆動、2シーターの軽快なクーペという組み合わせは、かなり魅力的です。SUVや実用的なEVが増える一方で、「運転する楽しさ」を前面に出した小型EVが登場すれば面白い。そんな期待を抱かせるコンセプトカーではないでしょうか。

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