「家事をちゃんとやる」はもうやめる? 子育て世代にすすめたい“家電に任せる”10のこと
「家事なんて、サボってもいいんですよ!」
川口春奈さんをはじめ、これから新しい家族を迎え、初めての子育てに向き合う人たちのニュースを目にすることがあります。華やかな世界で活躍する人であっても、一般家庭で共働きする夫婦であっても、1日は等しく24時間。仕事を続けながら子育てが始まれば、これまで当たり前にこなしていた家事の一つひとつが、途端に重く感じられることもあるでしょう。
そんな、これから子育てを始める人、そして現在進行形で仕事と育児に追われている人に、子育て歴14年、家電スペシャリストとして伝えたいことがあります。
家事なんて、もっとサボっていいんです。

「手間をかける=愛情」という考え、そろそろやめませんか?
食器は自分の手で洗う。床は掃除機をかけた後に拭く。洗濯物は天日で干し、取り込み、きれいに畳む。食事はなるべく手作りする。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。家事そのものが好きな人なら、存分にやればいい。
でも、「親なんだから」「家族のためなんだから」という理由だけで、嫌いな家事まで自分で抱え込む必要があるのでしょうか?
仕事の世界では、すでにそんな働き方は変わり始めています。
筆者自身、会社を経営しながら原稿を書き、複数のプロジェクトを動かしていますが、すべてを自分一人でやろうとは思いません。スタッフに任せられる仕事は任せる。専門家に頼む。最近なら生成AIにもどんどん任せる。その代わり、自分にしかできない企画や判断、人とのコミュニケーションにこそ存分に時間を使います。
なのに家へ帰った途端、「家事は自分でやってこそ偉い」では、どうにも辻褄が合いません。
パナソニックが子育て世帯800人を対象に実施した調査では、52.9%が一日で最もハードな時間として「仕事を終えて(帰宅した)後~子どもが就寝するまで」を挙げています。料理、食器洗い、洗濯、掃除などが、その時間を奪っていきます。
だったら、家電にできることは家電にやらせればいい。
これからの時代、必要なのは「家事偏差値」よりも、むしろ「サボり偏差値」。何を自分でやらずに済ませられるかを考える「サボりIQ」を高めることなのではないでしょうか。
ということで、ここからは子育て世代にこそ提案したい「家電に丸投げしていい家事」を10個、挙げてみます。平成昭和世代になにか言われても無視して。

サボり術1:食後の皿洗いをサボる
まず真っ先にサボってほしいのが皿洗いです。
特に離乳食期は厄介です。食器だけでなく、ブレンダーや裏ごし器、おろし金、保存容器など洗い物が一気に増える。パナソニックの調査でも、離乳食・幼児食を「できるだけ手作りしたい」「手作りと市販品を半々程度にしたい」という人を合わせると約8割。一方、作り置きには平均約50分を費やしていました。
だったら、せめて後片付けはサボりましょう。
タンク式食器洗い乾燥機「NP-TSP2」は分岐水栓工事が不要で、最大4人分の食器を洗えます。離乳食を手作りしたなら、もう十分頑張った。洗うところまで親が担当する必要はありません。人間が洗うより節水できれいになりますから。

サボり術2:掃除機の後の「もうひと拭き」をサボる
子どもがハイハイを始めると、急に床の汚れが気になります。
掃除機をかけた。でも皮脂やベタつきが気になるから、さらに水拭き――。これでは掃除が二工程です。
コードレススティック掃除機「MC-NX600KM」は、約10μmのマイクロミストを噴霧することでブラシの吸着力や摩擦力を高め、微細なホコリだけでなく皮脂汚れなどにも対応します。
掃除機をかけたら終了。「仕上げにもう一回」をサボれるだけでも、日々の心理的ハードルはかなり下がります。

サボり術3:掃除機のゴミ捨てもサボる
さらに同機はクリーンドックに戻せば、本体のゴミを自動収集します。
紙パックのゴミ捨ては約3.5か月に1回。つまり掃除だけでなく、「掃除機を掃除する」という名もなき家事まで減らせます。
こういう小さな手間こそ、どんどんサボってしまいましょう。

サボり術4:赤ちゃんを何度ものぞきに行くのをサボる
これは「見守りをサボる」という意味ではありません。
ベビーモニター「KX-HC750」は音、動作、温度の3種類のセンサーを搭載し、変化を専用モニターへ知らせます。
寝ているかな? 暑くないかな? 泣いていないかな?
そのたびに寝室へ行くのではなく、センサーに任せる。
見守ることと、自分の目で四六時中監視することは同じではありません。

サボり術5:夜中のお湯沸かしをサボる
深夜に赤ちゃんが泣く。キッチンへ行ってお湯を用意し、粉ミルクを溶かし、今度は適温まで冷ます。
睡眠不足の親にはなかなか過酷です。
浄水型ウォーターサーバー「TK-RSS1」は80℃以上の温水と10℃以下の冷水を利用可能。今回の実演では温水で粉ミルクを溶かし、冷水を加えて適温へ近づける使い方も紹介されました。
お湯を沸かすことに愛情の差はありません。ここも家電に任せましょう。

サボり術6:洗剤を毎回量るのをサボる
洗濯も「服を洗う」以外の細かな作業が意外に多い家事です。
パナソニックの2026年度ななめドラム洗濯乾燥機LXシリーズの一部機種は「トリプル自動投入」を搭載。洗剤などの量や投入タイミングを洗濯機に任せられます。
さらに2026年度モデルでは液剤経路の自動洗浄まで導入されました。
自動化した機能を人間がメンテナンスする――そんな「自動化のための家事」までサボろうとしているところが、個人的には面白い進化だと思います。

サボり術7:洗濯物を干すのをサボる
そして子育て家庭なら、洗濯乾燥機の乾燥機能は積極的に使いたいところです。
洗って、カゴへ移して、ベランダへ運んで、一枚ずつ干して、乾いたら取り込む。
考えてみれば「干す」という工程には、洗濯物をきれいにする機能はありません。乾かすための手段です。
ならば乾燥機に任せられる衣類は任せてしまえばいい。
天気予報を見ながら洗濯時間を決めることまで含めて、サボれます。

サボり術8:鍋の前に立ち続けるのをサボる
料理はしたい。でも30分、40分とコンロの前に拘束されたくない。
そんなときは「オートクッカー ビストロ NF-AC1000」のような自動調理鍋があります。
材料を入れ、メニューを設定すれば、「鍋底かきまぜ」と圧力、高火力を組み合わせて調理。最大15時間の予約にも対応します。
料理をサボるのではありません。
「鍋を見張る」という仕事をサボるのです。

サボり術9:フライパンや鍋を使うのをサボる
もっと軽く料理を済ませたい日なら、オーブンレンジ「ビストロ」の「ワンボウルメニュー」もあります。
下ごしらえした材料を耐熱ガラス製ボウルへ入れ、あとはレンジに任せる。パスタや煮物、中華など対応メニューも幅広く、鍋やフライパンを使わないぶん、後片付けも減ります。
調理時間だけでなく、調理器具を洗う未来の自分の仕事まで先回りしてサボる。
これこそサボりIQの高い家事術です。

サボり術10:お弁当の「あら熱待ち」をサボる
最後はかなり地味ですが、こういう機能こそ毎日の生活では効いてきます。
パナソニックの一部冷蔵庫が搭載する「あら熱取り急速冷却」は、アツアツの料理を急速に冷却できます。朝のお弁当づくりなら、ご飯やおかずのあら熱が取れるのを待つ時間を短縮できる。
家事には、「何かをしている時間」だけでなく、「終わるのを待っている時間」がたくさんあります。
その待ち時間まで家電で削る。これも立派なサボりです。
子育てをサボらないために、家事をサボろう
こうして10個並べてみると、いまの家電が進化している方向がよく分かります。
単に高性能になっているのではありません。
洗う、乾かす、混ぜる、見守る、投入する、ゴミを捨てる――これまで人間が当たり前のように担当していた細かな仕事を、少しずつ機械側へ移しています。
これは仕事の世界で起きていることとよく似ています。
AI時代に問われるのは、「全部自分でできます」という能力ではなくなりつつあります。何を自分がやり、何を人に任せ、何をAIに任せるのか。その判断が上手な人ほど、本当に自分がやるべき仕事に時間を使える。
家事も同じではないでしょうか。
食器は食洗機でも洗えます。洗濯物は洗濯乾燥機でも乾かせます。床は掃除機が掃除できます。

子どもと話したり、一緒に遊んだり、疲れたらぼーっとするはサボらない
でも、子どもが今日学校や保育園で何をしたのか聞くこと。一緒に公園へ行くこと。ゲームをすること。くだらない話で笑うこと。抱っこすること。
これは、どんな高性能家電にも丸投げできません。
だから筆者は、「子育てをサボらないために、家事をサボろう」と言いたいのです。
そしてもうひとつ大事なのは、家電で生まれた30分を必ずしも「有意義に使おう」と考えないこと。
子どもと遊んでもいい。仕事をしてもいい。コーヒーを飲んでもいい。スマホを眺めてもいいし、疲れているなら一緒に昼寝したっていい。
せっかく家事をサボったのに、「空いた時間を有効活用しなければ」と新しい義務を作ったら本末転倒です。
令和の家事はサボってナンボ。親世代からの押し付けは無視せよ
昭和、平成を通じて長く残ってきた「手間をかけることはいいことだ」「自分でやることは偉い」という感覚。
そろそろ、そこからサボってみませんか。
令和の家事は、サボってナンボ。
家事偏差値を競うより、サボり偏差値を上げる。
仕事も家事も子育ても、全部抱え込む人より、上手に任せられる人のほうが、案外ちゃんと大切なものに時間を使えるのだと筆者は思います。
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