流通量わずかの超希少な“秋の味覚の王様”! ひと口で虜になる香りと歯ごたえを誇る「国産まつたけ」の主要産地3選
続いては岩手県と長野県で採取されているまつたけ
●岩手県「岩泉まつたけ」
次に紹介するのは、岩手県下閉伊郡岩泉町で採取される岩泉まつたけです。
岩泉町は本州で最も広い面積を持つ自治体であり、町域の93パーセントを森林が占めています。

北上高地のアカマツ林や龍泉洞に代表される豊富な地下水系が存在する自然環境の中で発生します。
本州の北部に位置するため秋の訪れが早く、全国の他の産地に先駆けて出荷が始まる点が特徴です。
町では1990年に専門研究機関である岩泉まつたけ研究所を設立し、栽培法の検証を進めて収穫量を従来の約4倍となる10トンまで拡大させました。
また、10年以上の経験を有する人材を岩泉まつたけマイスターとして認定し、厳格な基準に基づいて等級を決定しています。
くわえて、2017年3月には地域団体商標登録が完了するなど、品質管理と保全が行われています。
●長野県「まつたけ」
最後に紹介するのは、全国トップの生産量を記録している長野県産のまつたけです。
林野庁の2016年統計データによると、国内総生産量69.4トンのうち長野県が42.5トンを占め、全体の約65パーセントを供給する一大産地です。

県内ではシーズンを迎えると各地域で採れたてのまつたけを味わう取り組みが実施されます。
上田市の塩田平周辺では9月下旬頃から松茸小屋が営業を開始し、焼き松茸や松茸ごはん、土瓶蒸し、松茸鍋などが提供されます。
また、標高1000メートルに位置する南相木村では、9月下旬から11月上旬頃にかけて地元の直売所に品が並び、温泉施設の滝見の湯で限定メニューが提供されます。
さらに豊丘村では、水はけの良い土壌と村木の赤松林が存在し、9月下旬から10月にかけて収穫が行われています。
※ ※ ※
国内の主要なまつたけ産地は、それぞれの地域の気候や森林環境を活かしながら、独自の管理やブランド化を行っています。
人工栽培が困難であるからこそ、山林の保全活動や品質管理の取り組みが持続的な生産において重要な役割を果たしています。
秋の限られた時期に収穫されるこれらの国産まつたけは、今後も地域の貴重な森林資源および特産品として維持されていくことが見込まれます。
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