城好きにはたまらない! 日本にたった12しかない“現存天守”のなかで唯一残る山城 岡山県にある難攻不落の「天空の城」とは
現存12天守のなかでも異色の存在
日本には、江戸時代以前に建てられた天守が現在まで残る「現存12天守」と呼ばれる城があります。
そのうち、国宝に指定されているのは松本城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城の5城。残る7城は重要文化財に指定されています。
今回訪れた岡山県高梁市の「備中松山城」は、そんな現存12天守のなかでも異色の存在です。天守が現存する山城として唯一の城であり、標高430mの臥牛山(がぎゅうさん)に築かれています。

秋から冬にかけて、冷え込んだ朝に発生する雲海。そのなかから天守が姿を現す幻想的な光景は「天空の城」とも呼ばれ、写真などで見たことがある人も多いのではないでしょうか。
備中松山城の歴史は古く、鎌倉時代に秋庭重信が大松山に城を築いたことに始まるとされています。現在の天守は、江戸時代の1683年、水谷勝宗による大改修を経て整えられたものです。忠臣蔵でも知られる大石内蔵助が城代になったこともある城でもあります。
山上に残る天守は二重二階と小ぶりながら、周囲にそびえる巨大な岩壁や石垣と相まって、山城ならではの迫力があります。平地に建つ城とは違い、敵が攻め込むのも容易ではなかったことが、現地を歩くとよくわかります。
●クルマでも電車でも、最後は山を登る
備中松山城へクルマで向かう場合、岡山自動車道の賀陽ICから国道484号、国道180号などを経由して城見橋公園駐車場を目指します。賀陽ICからの所要時間は約30分です。
今回は、岡山市内でレンタカーを借りて行きました。備中松山城までは1時間ちょっとかかります。
ここで注意したいのが、城のすぐ近くまでクルマで行けるとは限らないこと。
土日祝日など、登城整理バスの運行日は、城見橋公園駐車場にクルマを止め、シャトルバスでふいご峠まで移動します。バスを降りてからも、天守までは徒歩で約20~30分かかります。
一方、平日など登城整理バスが運行していない日は、ふいご峠駐車場まで自家用車で進める場合があります。今回はここまでレンタカーで上がることができました。
2026年9月4日からは同駐車場が有料となり、普通車・軽自動車は1000円。利用できるかどうかは運行日によって変わるため、事前に公式サイトで確認しておきたいところです。

公共交通機関を利用するなら、JR伯備線の備中高梁駅が最寄り駅です。岡山駅から普通列車で約50分、特急「やくも」なら約35分。駅からはタクシーでふいご峠まで向かい、そこから歩く方法が便利です。駅から歩いて登ることもできますが、天守まで約90分かかります。
いずれにしても、備中松山城は「駐車場に着いたら、すぐお城」という観光地ではありません。山登りをするつもりで、歩きやすい靴を用意しておくのがおすすめです。
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