全長2.7m 伝説の“2人乗りシティカー”が令和に復活! 新型スマート「#2」世界初公開 欧州SNSでの反響を集めてみた
スマート・コンセプトの登場から30年の節目に登場
1990年代後半、時計メーカーのスウォッチとメルセデス・ベンツの協業から誕生した自動車ブランドが「smart(スマート)」です。
ブランド名は「Swatch」「Mercedes」「art」を組み合わせたもの。1998年に市販モデルの生産を開始し、全長約2.5mという超小型ボディに2人乗りのパッケージを採用した「smart fortwo(スマート・フォーツー)」で、都市部の新しい移動手段を提案しました。
その後、スマートはメルセデス・ベンツ傘下のブランドとして展開されてきましたが、2019年に大きな転機を迎えます。
メルセデス・ベンツと中国の吉利(ジーリー)グループが50対50で出資する合弁会社を設立し、電気自動車ブランドへと転換しました。メルセデス・ベンツがデザインを担い、吉利グループの技術や生産基盤を活用する体制です。現在は「#1」「#3」「#5」といったSUVタイプの電気自動車を展開しています。
そんなスマートが原点ともいえる2人乗りシティカーを復活させます。
新型「smart #2(スマート・ナンバー2)」が2026年10月12日、パリ・モーターショーで世界初公開されました。初代2人乗りコンセプトカーがパリで披露されてから30年という節目に登場したモデルです。

全長は2746mm。四隅にタイヤを配置する初代フォーツー以来の特徴的なレイアウトを受け継ぎ、最小回転直径ならぬ縁石間の最小回転円直径は6.95mとしています。
狭い路地での取り回しや駐車のしやすさを重視した設計です。分割式のテールゲートやツートーンのボディカラーなど、従来モデルを思わせる意匠も採用しています。
車体は新開発の「ECA(Electric Compact Architecture)」プラットフォームを採用。バッテリーを床下に搭載し、リアに最高出力60kW(約82馬力)、最大トルク130Nmのモーターを配置する後輪駆動方式です。
バッテリー容量は35.8kWhで、航続距離はWLTPモードで最大290kmを目標値として掲げています。65kWの急速充電にも対応し、バッテリー残量10%から80%まで約20分で充電できるとしています。なお、これらの数値は認証前の暫定値です。
安全面では、スマートの特徴でもあるセーフティセル構造を進化させた「Tridion Cell Evo」を採用。運転支援システムも標準装備します。欧州仕様は「Pure」「Pure+」「Premium」の3グレードに加え、999台限定の「Couture Edition」を設定。上級仕様ではガラスルーフやシートヒーター、ゼンハイザー製7スピーカーオーディオなどが用意されます。
気になる価格は、ドイツ市場でベースグレードのPureが1万9990ユーロ(約350万円)から。Pure+は2万990ユーロ、Premiumは2万4490ユーロ、Couture Editionは2万5690ユーロです。
欧州では2026年10月13日から先行注文を受け付け、オンライン販売を含む本格的な市場投入は2027年前半を予定しています。
SUVへと車種を拡大してきたスマートが、再び都市型2人乗りという原点に立ち返る今回のsmart #2。電動化によって航続距離や充電性能を向上させながら、コンパクトカーならではの機動性をどこまで進化させたのか、注目されます。
なお、日本での展開など具体的な話は未定のようです。

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海外メディアやRedditなど海外SNSでの新型スマート「#2」に対する反響は、ブランドの原点である2人乗りシティカーの復活を歓迎する声が目立ちます。
「これこそスマートに求めていたクルマ」「フォーツーらしさが戻ってきた」といった好意的な反応が見られ、従来のファンにとって待望のモデルとなっているようです。
一方、航続距離はWLTPモードで最大約290km、ドイツでの価格は1万9990ユーロからと発表され、同価格帯の5人乗りEVと比較して、2人乗りの実用性や価格に疑問を呈する声もあります。
それでも、全長約2.75mのコンパクトな車体や、6.95mという小回りの利く旋回性能は大きな魅力。広さや航続距離よりも、都市部での駐車のしやすさや取り回しを重視するユーザーに向けた、個性的な選択肢として注目されています。
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