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“懐かしの名車”が令和に蘇る! シトロエン「2CV」商用バンが現代風に復活 愛らしい姿の新型EVコンセプト登場

電気自動車を前提としたコンセプトモデル

 かつてフランスの街角や田園風景を彩った小さな名車が、現代によみがえります。

 ステランティスの仏ブランド、シトロエンは2026年10月12日、パリ・モーターショーで「2CV Fourgonnette Concept(2CVフルゴネット・コンセプト)」を世界初公開しました。

 1950年代から商用車として親しまれてきた「2CVフルゴネット」のシルエットを、現代的な電気自動車として再解釈したコンセプトモデルです。

パリ・モーターショーで世界初公開されたシトロエン新型「2CVフルゴネット・コンセプト」
パリ・モーターショーで世界初公開されたシトロエン新型「2CVフルゴネット・コンセプト」

 2CVは、シトロエンの歴史を語るうえで欠かせない名車です。

 構想が生まれたのは1930年代。農村で暮らす人々にも手が届き、荷物や農作物を積んで悪路を走れる実用車を目指して開発されました。第二次世界大戦を経て、1948年のパリ・モーターショーで初公開。シンプルな構造と優れた経済性、独特のスタイリングによって人気を集め、1990年までに累計500万台以上が生産されました。

 1951年には、2CVをベースにした商用バン「2CVフルゴネット」が登場します。

 乗用車の前半部分に、四角い荷室を組み合わせた実用的なスタイルが特徴でした。空冷水平対向2気筒エンジンや前輪駆動を採用し、構造はシンプルながら、商店主や職人、配達業者など幅広い人々の仕事を支えました。こうした小型商用車は1970年代まで生産され、累計120万台以上が製造されたとされています。

 今回のコンセプトモデルは、そんな歴史的な商用車の姿を現代によみがえらせたものです。

 丸みを帯びたフロント部分と、対照的に角張ったリアの荷室が印象的で、オリジナルの特徴的なシルエットを受け継いでいます。一方、パワートレインには電気自動車を想定し、現代の都市部での配送や小規模ビジネスに適した、シンプルで使いやすい移動手段を目指しています。

 シトロエンによると、このモデルはデザイナーたちの「情熱から生まれたプロジェクト」であり、現時点では短期間で市販化される予定はありません。具体的なモーター出力やバッテリー容量、航続距離、荷室容量なども公表されていません。

 それでも、単なる懐古趣味にとどまらない点が興味深いところです。かつて2CVフルゴネットが担った「安価で、扱いやすく、仕事に役立つクルマ」という役割は、電動化が進む現代の都市交通にも通じます。

 SUVや大型化が進む近年の自動車市場において、小さく、軽く、必要な機能に絞ったクルマの価値を改めて問いかける2CVフルゴネット・コンセプト。

 懐かしい姿の復活は、シトロエンが大切にしてきた実用性と独創性を、次の時代へつなぐ試みといえそうです。

Gallery 【画像】可愛すぎる! 現代に蘇ったシトロエン「2CV」を写真で見る(10枚)

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