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いまや“船”まで手がける!? 名門チューナー「ブラバス」はなぜ高級住宅やアパレルにも進出? 世界77台限定の1000馬力GT「ボド」に宿る父子の哲学とは?

世界77台限定の1000ps「ボド」が誕生! 創業者の夢をかなえた息子の挑戦

 海、住まい、ファッションと、これまでとは畑違いの領域に進出してきたブラバスが、2026年5月に発表したのが「ボド」というクルマです。父の名を冠したこのモデルこそ、8年におよぶ拡大路線の現在地であり、ブラバスの新章を象徴する存在といえるでしょう。

「ボド」は、アストンマーティン「ヴァンキッシュ」をベースに、ブラバスが独自デザインのカーボン製ボディと内装を与えた、ビスポークのコーチビルドカー。最高出力はは1000ps(735kW)、0-100km/h加速タイムは3.0秒をマークし、最高速は224mph(約360km/h)に達します。生産台数は77台限定で、これは創業年である1977年にちなんだ数字だそうです。

 コンスタンティン氏は、毎年最低ひとつは“居心地の悪いこと”にチャレンジすると決めていたといいます。それをずっと続けてきた結果が、この「ボド」なのです。いわゆる“コンフォートゾーン”から飛び出し続けた蓄積が、ビスポークのコーチビルドという形で結実したことになります。

 もっとも、コンフォートゾーンからの脱却は、ボド氏の時代から取り組まれてきたことでもあります。ブラバスといえばメルセデス・ベンツ、そんなイメージが強いですが、実はボド氏の時代から、顧客の要望を受けてポルシェ、ベントレー、レンジローバーなども手がけていたのです。ブラバスが手がけていない理由が「前例がないから」であれば、そのときこそ前例をつくるときだと判断しているといいます。

「ボド」はカブリオレもラインナップ。こちらも世界限定77台(C)BRABUS
「ボド」はカブリオレもラインナップ。こちらも世界限定77台(C)BRABUS

 企業経営には、信念を貫く勇気と同じくらい、変わり続ける勇気が求められます。ブラバスの面白いところは“メルセデス・ベンツのチューナー”という原点を固持しながら、気づけば富裕層が求める差別化のニーズを満たすべく、さまざまな領域へと進出してきた点にあります。

 父が体現した“変わる勇気”を、息子は速度を上げながら受け継いでいます。代が変わってもブラバスの根底にあるのは、前例への反骨精神なのかもしれません。

Gallery 【画像】世界77台限定の1000馬力GTから高級ヨットに住宅まで! ブラバスが手がける多彩な事業を写真で見る(15枚)

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