柴漬けがたまごサンドに!? 六本木「ブリコラージュ」で出会った“和の食材×パン”の新しいおいしさ
六本木、けやき坂テラスの1階にある「bricolage bread & co.(ブリコラージュ ブレッド&カンパニー)」。店内はもちろん、広いテラス席もあり、朝早くから地元の人や外国人観光客など、多くのお客様が集う人気のお店です。

「ブリコラージュ ブレッド&カンパニーという名前には『既成の枠組みにとらわれすぎず、入手可能な素材や技術を柔軟に組み合わせて、新しい価値や風景を生み出していく』。という姿勢を込めています。焼きたてのパンを軸に、農家さんの手仕事、職人の技、季節の流れ、街の空気、そして人と人との関係性までもが、その都度つながり、響き合っていく。その場その瞬間の選択を積み重ねながら、日々かたちを変えてゆく場所。それが、私たちの考えるブリコラージュのかたちです」
と教えてくれたのは、責任者の河本 将さん。ブリコラージュにはオープニングから携わっています。
カフェスペースや厨房などは、自分達でリノベーションしたとのこと。今も定期的に床を柿渋や蜜蝋でメンテナンスをしているそうです。
「厨房の奥は漆喰の壁なのですが、そこに、自分たちのお店のパンの酵母がつけばいいよね、という願いも込めています」
自家製の酵母や国産小麦で作る、全粒粉のパンが評判のブリコラージュで、買うべきおすすめのパンを紹介します。

店のシグネチャー的存在。「ブリコラージュブレッド」
「粉と水、酵母と塩というシンプルな素材のパンです。見た目はかなりハードですが、生地は水分が多くもっちりとしていて、酸味も優しいおおらかなパンですね。当店のダイニングでは、このパンでオープンサンドを提供しています。粉の旨味や香りを存分に楽しんでいただける当店自慢の看板です」
小麦粉にライ麦、そしてきな粉も入った褐色のパン。気泡もいっぱい入っていて、しっとり、もっちりした食感でそのままはもちろん、チーズやハチミツとの相性もいい感じです。
ダイニングのメニューを見てみると、エッグベネティクトでブリコラージュブレッドを味わえるようです。モーニングメニューもあり、あさイチでパンを買いに来つつ、ダイニングでゆったりとした時間を過ごしたくなります。

サクサクからもっちり、そしてまたサクサクへ。人気の「クロワッサン」
「一口食べれば、まずはサクッと、表面はハラハラッと軽やかで、中は濃厚なバター感。まろやかでミルキーなフランス産発酵バターの香りと、全粒粉の濃い小麦の味がお互いを引き立て合い、ハマる人続出のクロワッサンです。ぜひ温め直してお召し上がりください。オーブントースターで温めていただくと、サクッと感が復活します」
実はこのクロワッサン、全粒粉を多く使用しているとのこと。全粒粉たっぷりのクロワッサンは他店と比べ中々見ない気がします。そして、キャンディのような? 独特のシェイプも印象的です。
「一番端はサクサクした食感です。そこから中央に向かってもちっとした食感になって、またサクサクになる。一つのクロワッサンでコントラストを楽しんでいただけます」
ということは、真ん中から食べるのではなく、端から食べた方が楽しいんですね。
「そうですね。小麦の風味など味わいも食感でも変わってくる。それが美味しさにもつながるかなと思っています」
なるほど! 今後は、他のクロワッサンでも、端から食べてみようと思います。

柴漬けが絶妙に合うのに衝撃! ピンクに染まるのも可愛い「たまごサンド」
「パンは『パン・ド・ミ』です。中のフィリングはそれこそ、卵を茹でてからむくところから自分達でやっていますね。ゆで卵を潰して、マヨネーズ、塩コショウで味付けをして、そこに白ワインビネガーで味を整えた京都の柴漬けを混ぜ、最後にディルをのせています。パン・ド・ミのもちもち感や小麦の甘味なども感じて欲しいので、パンはやや厚みにスライスしていますね」
「パン・ド・ミ」はどんなパンなのか聞くと、
「シンプルに焼きあげたフワッフワもちもちのパンですね。一口食べると小麦の甘み、旨味がジュワーッと口いっぱい拡がりますよ」
食べてみると、柴漬けのカリカリ感がとってもいいアクセントになっていて、上に乗っているディルの香りもとても合う、自分でもたまごサンドを作るときに、柴漬け&ディルは真似したいアイデアです。そして、フィリングのたまごはボリュームがあるし、挟んでいるパン・ド・ミも厚みがあるから食べ応え十分! これは、差し入れに買って行っても喜ばれそうです。

磯の香りがもちもちのベーグルに合うなんて! 「ブリコラージュベーグル(青のりチーズ)」
「国産小麦とライ麦で作るモチ&ムギュッと食感のベーグルに、すじ青のりとエメンタールチーズを合わせました。ぜひ磯の香りとチーズの香ばしい味わいを楽しんで欲しいですね」
このもちもち感と青のりの爽やかな香り、食べてみると、「なぜ今まで青のりのべーグルがなかったの!?」と思わず声に出てしまう美味しさ。よく考えてみたら、お餅と海苔って合う。なのでもちもち食感のベーグルだって合うということ!? これはまとめ買いして、冷凍庫に常備しておきたい。お味噌汁との相性も良さそうなベーグル、唯一無二かもと思ってしまいます。
ベーグルは他にプレーン280円、チーズ380円があり、青のりはフォカッチャ400円も販売しています。
チーズとカリカリといぶりがっこのコリコリがいい!「いぶりがっこのバトン」
「小麦の旨みたっぷりのブリコラージュ生地に、三吉農園の加藤さんのオーガニック燻製たくあんとエメンタールチーズ、カシューナッツをたっぷり混ぜて棒状に焼き上げました。噛むほどにそれぞれの素材の旨みがジュワっと口の中に拡がる別名『旨みバトン』です。ワインや生ハムとの相性も良いですし、小腹が空いたときのおやつにもおすすめですよ」
いぶりがっことは、秋田名物の燻製たくわん。燻した香りの良さとコリコリとした食感が特徴的なお漬物です。食べてみると、最初は焦げたチーズがカリカリしていて美味しくて、途中からいぶりがっこのコリコリ感がやってきます。なぜなのかわからないけれど、とっても合う!
柴漬け、青のり、いぶりがっこと、これまでの人生でご飯としか合わせてこなかった食材が、こんなにもパンと合う、ということに驚きの連続です。某解説ではないけれど、すごい! すごい! すごい! と何度も声に出してしまいます。
いぶりがっこや柴漬けなどを使うことになったきっかけを聞くと
「当店はできるだけ生産者の顔が見えるものを使いたいよね、というところから始まっているんですよ。送ってもらうだけではなく、生産者さんに直接会いに行ったりもします。そういうことから国産の食材が増えていったというのはありますね。例えば外国でもサンドイッチにピクルスを入れているものもあるのですが、日本のピクルスはお漬物。そういう部分で、あまり自分たちは違和感なく、食材選びをしています」

ちなみに渋谷店では、店舗限定のサバサンドに白味噌を使っているとのこと。
「ソースに京都の山利商店さんの白味噌とマヨネーズと合わせて、白味噌の甘味・旨味をいかした味わいになっているんですよ」
それは渋谷店にも買いに行かなくては! 白味噌とマヨネーズでサバ、絶対に美味しいはずです!
「パンはもちろんですが、フィナンシェなど焼き菓子もおすすめです。フィナンシェ(380円〜)も、農民パン同様、千葉で育った小麦『イマフン』で作っているんですよ」
プレーン、カカオ、ラムレーズンの他、季節限定の味も登場するとのこと。また、ギフト用の5個用ボックス、10個用ボックスもあるので、差し入れやプレゼントなどにもおすすめです。
全粒粉を生かして作る生地に、独創性あふれる和食材の組み合わせ。けして奇をてらったものではなく、素直に相性の良い組み合わせになっている、オリジナリティ豊かなパンたち。唯一無二のパンが楽しめるブリコラージュは、これからも定期的に通って新作パンをチェックしたいと思います!
店舗情報
「bricolage bread & co.(ブリコラージュ ブレッド&カンパニー)」
住:東京都港区六本木6丁目15-1 けやき坂テラス 1F
TEL:03-6804-3350
営:季節により変動。最新の営業時間は公式サイトの案内を参照
休:月曜(祝日の場合は営業)
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