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軽快で可愛いフレンチMVPの決定版! ルノーの「初代カングー」がおすすめなわけ【中古車至難】

信頼性に疑問のあるATでなくMTがおすすめ

 前章で述べたとおりのジャストなサイズ感と、それでいて荷物等を載せるには十分な空間を持つクルマであること。さらに、それでいて活発な(というか軽快でシュアな)走りを披露してくれることが、初代カングーの魅力だ。

 だが、いかんせん古い世代のクルマであることは間違いない。そのため中古車は今やちょっとくたびれているニュアンスのものも多い。

 2021年10月上旬現在、中古車情報サイトに掲載されている初代カングーの台数は104台だが、車両価格20万円から30万円ぐらいの「……部品取り車か?」と思うような個体も正直多いのだ。

 だが、想定ゾーンを上げて「車両80万円から120万円ぐらい」の線で探せば、まずまずのコンディションとなる一台を見つけることはできる。さらに目線を上げて「車両130万円から180万円ぐらい」のゾーンで探せば、“上物”といって差し支えない1台も見つかるはずだ。

 各人の好みや価値観次第ではあるのだが、信頼性に多少の疑問符もある4速プロアクティブATではなく、「5速MT」の個体を100万円から180万円あたりのゾーンで探せば──もちろんコツコツとメンテナンスしながらにはなるが──相当の長期にわたって、この愛らしくも実力派な軽快フルゴネットに乗り続けられるだろう。

  • 2006年にフェイスリフトを受けた後期モデル。ボディサイズや装備などはほとんど変わらない(C)Renault SA

●代替不可能なカングーをいま乗りたい

 諸性能は当然ながら2代目(現行型)のほうが上であり、さらにいえば、2022年には入ってくるはずの3代目(欧州での現行型)のほうが、上であるはずだ。

 だが、それらにおける「上」という部分は、先ほども申し上げたがシトロエン ベルランゴやルノー リフターなどのMPVでもある程度は代替可能な「上」なのだ。

 しかし初代ルノー カングーは、その体躯が現代のMPVではありえないほどに小ぶりかつ軽量であるゆえに「代替不可能」なのである。代えが利かない──ということだ。

 とはいえ、たとえば10年後に初代ルノー カングーの中古車相場が「代替不可能だったゆえに超高騰した」なんて事態は、おそらくは起きないだろう。初代カングーを買ったところで、経済的な利得はないものと思われる。

 だが購入者は、そのクルマの軽快さと、並列して存在する実用性およびたたずまいの良さにより「幸福」を感じることができるはずなのだ。

 もちろん無理強いできる類いの話ではない。だが「身軽さ」ということに美を見いだすタイプの人には、現行型でも次期型でもなく「初代のカングー」を、強くおすすめしたい。

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「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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