「お買い得の320iが消滅」600万円以下で購入するBMW 3シリーズ選びが悩ましくなりました
600万円以下で購入できるお買い得の3シリーズが消滅
BMWジャパンは2021年12月3日に「320i Exclusive(エクスクルーシブ)」を発売した。車両価格は607万円(消費税込、以下同)。ちなみに2022年1月1日以降は625万円となる。

2002シリーズの後継モデルとして1975年に誕生した3シリーズ。丸目2灯、逆スラントノーズが特徴的な初代のE21型から始まり、「M3」がはじめてラインアップされたE30型、個人的に傑作車と思っている「318iS」を生み出したE36型、自然吸気の直列6気筒エンジンを搭載したM3を持つE46型、ボディサイズが拡大され、ラグジュアリー性が高くなったE90型、ダウンサイジングターボエンジンを搭載したF30型、そして現行モデルのG20型と、それぞれに特徴がありながら、スポーツセダンの本流を担ってきたモデルだ。
今回そのG20型に追加された320iエクスクルーシブは、上質感あふれる内外装を採用している。エクステリアではクロームパーツや17インチアロイホイールを採用。インテリアではヴァーネスカ・レザーシートを標準装備したことに加えて、アッシュ・グレー・ブラウン・ファイン・ウッドトリムや、Hi-Fiスピーカーシステム、アンビエントライトを標準装備することで、プレミアム感を向上させている。オプションとしてBMW Individualメリノ・レザー・シートを選ぶこともできる。
●駆け抜ける歓びにもハンズ・オフは必要!?
その上で注目したいのは、ついに、この320iエクスクルーシブにも「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」が装備されたということだ。
高性能3眼カメラ&レーダーを利用した、最新世代の安全機能・運転支援システムが、スポーツセダンの本流にも使われるようになったというのは、時代の流れを感じさせる出来事といっていいのではないだろうか。
当然コネクティビティ面も最新世代へと進化していて、車両の操作や目的地の設定などは「OK BMW」と話しかけることで可能だし、アップルのCar Playへの対応や、BMWコネクテッド・ドライブの標準装備によって、スマホで事前に検索した目的地を車両に送信するなどといった利便性は大幅に向上している。さらに、iPhoneを使ってのロックの解除や施錠、エンジン始動も可能となっている。
BMWの本質が、“駆け抜ける歓び”にあることは間違いない。歴代3シリーズはそれを具現化した代表的なモデルだ。しかしその3シリーズにも、自動化によってドライバーを支援する機能が装備されるようになった。
もちろん、この機能はドライバーの選択でオフにでき、これまでどおりのマニュアルドライブも可能だ。しかし、渋滞時のハンズオフドライブが、疲労を大きく軽減してくれるというのも確かなことである。最新機能を上手に利用していくことでドライバーの負担を軽減し、駆け抜けられる状況のときにはスポーツセダンの走りの楽しさを満喫する。320iエクスクルーシブは、そういった使い方ができるようになったモデルといっていいだろう。

ただし、ハンズ・オフ機能などの運転支援システムが標準装備されたことで車両価格が600万円以上になってしまった。これまで545万円だった新車価格が2021年内は607万円と62万円アップだが、2022年1月1日から625万円と80万円もアップとなる。コストパフォーマンスに優れていた320iの美徳がひとつ失われてしまうのだ。
これで600万円以下で購入できる現行3シリーズは、318iスタンダード(495万円)、318i M Sport(566万円)、320d xDrive Edition Joy+(580万円)の3モデルのみ。
600万円以下でFRの3シリーズを購入するには318iを選択するしかないのだが、最高出力は320iに比べて28psダウンの156psしかない。ただし318i M Sportの566万円は、これまでの545万円だった320iスタンダードと悩んだ人も多いだろう。ルックスで318i M Sportを選ぶ気持ちもよく分かる。
また320iは、エクスクルーシブもM Sportも同じ車両価格なので、いっそのこと320i M Sportを選ぶべきか。なんとも悩ましいモデル展開である。いずれにせよ320iを購入するなら2021年内にオーダーするのが賢いことはいうまでもない。
ちなみに、すべての3シリーズにハンズ・オフ機能などの運転支援システムが標準装備されている。
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