環境保護主義者の「STING」がV8ジャガーの後席に!? 「Sタイプ」がネバダの砂漠を駆ける詩的な映像【MVの名車】
砂漠を舞台にしたアラビックな美しいMV
1970年代後半に『ロクサーヌ』、『孤独のメッセージ』などが世界的にヒットして、日本でも“洋楽”が大ブームとなった。1980年代前半には『ベストヒットUSA』をはじめ、テレビでThe Policeのプロモーションビデオが頻繁に流れていたのを覚えている人も多いだろう。1983年には『見つめていたい』が大ヒットした。
しかし、The Policeは1980年代中盤に活動を停止。ベーシスト兼ボーカリストであったSTINGはソロ活動を開始した。『セット・ゼム・フリー』、『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』、『シェイプ・オブ・マイ・ハート』など、現在でも多くの人に愛される数々の名曲を世に送り出した。
今回紹介する『デザート・ローズ』は、1999年にリリースされ、彼のキャリアの中でもっとも売れたアルバム『ブラン・ニュー・デイ』に収録されている。
20世紀が間もなく終わろうとしていた当時、世の中には終末思想がはびこり、どこか閉塞感が漂っていた。そんな中リリースされた『ブラン・ニュー・デイ』には、「終わりではなく、これから新しいことが始まるんだ!」というメッセージが込められていた。

●舞台は米国ネバダの荒野
『デザート・ローズ』(正式曲名は『Desert Rose(feat. Cheb Mami)』)は、アルジェリア出身のシンガー・ソング・ライター、シェブ・マミを大々的にフィーチャーした楽曲。切ないイントロの後、彼の高音でこぶしの効いた美しい歌声が、曲が持つアラビックな世界観へと一気に没入させてくれる。
『デザート・ローズ』は『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』、『シェイプ・オブ・マイ・ハート』など共にSTINGのキャリアを象徴する名曲となり、彼のライブでは必ず演奏されている。
ちなみにYou Tubeには、シェブ・マミが自身のライブで『デザート・ローズ』を歌う映像もアップされている。動画ではSTINGはバンドのコーラスを担当しており、STINGメインの『デザート・ローズ』とは全く違う雰囲気の曲になっている。興味がある人はぜひ聴いてみてほしい。
そんな『デザート・ローズ』のMVの舞台はアメリカ・ネバダ。砂漠の風景をビデオカメラに収めるSTINGは、女性ドライバーが運転するクルマに乗り込みラスベガスのクラブへと向かう。荒野の中を走るクルマの中で、STINGは夢と現実の狭間を浮遊しているように描写されているのが印象的だ。
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