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テスラやBMW「i8」が出火したら消火が大変! 普及が進む電気自動車の火災に対応する新消火システムとは

バッテリーに直接刺さって消火するシステムとは

 そんなバッテリー火災を効率的に消火するため、オーストリアのローゼンバウアー社は専用の消火システムを開発した。ローゼンバウアー社は消防自動車や消防用設備、防災用品などの開発・製造をおこなう世界屈指の企業だ。

消火ユニットは人力で設置できる大きさ(C)Rosenbauer International AG
消火ユニットは人力で設置できる大きさ(C)Rosenbauer International AG

●バッテリーセルに直接放水するシステムとは

 ローゼンバウアー社が開発したのは、消火ユニットとコントロールユニットで構成されるもの。使用方法は、この消火ユニットを電気自動車のバッテリー下に配置し、安全確保のため消防隊員が8mほど離れたらコントロールユニットを操作する。起動すると消火ユニットに内蔵されたノズルがバッテリーに突き刺さり、直接延焼しているバッテリーセルに放水を開始する。

 理想の作動状況はクルマのタイヤが“通常どおり”4輪とも接地している場面だそうだが、横転していても使用できるとローゼンバウアー社は説明している。また、バッテリー搭載位置は車両底面のみならずトランク内部でも、ボンネット内部でも対応可能だという。ちなみにノズルがバッテリーに突き刺さるときの力は「数トン」だという。

 この電気自動車バッテリー火災用消火システム、2022年初旬にデリバリー開始予定だ。

 余談だが「自動車メーカー名」と「レスキュー」というキーワード検索をすると、各社のレスキューマニュアルを閲覧することができる。大容量バッテリーを搭載したクルマが増える現在、乗員救助のために車両を切断する場合、未展開のエアバッグおよび高電圧部分に注意が必要となる。つくづく、救助作業に携わる消防隊員には頭があがらない。

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Gallery【画像】まだまだ模索中の「出火した電気自動車の消火」を見る(6枚)

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