ヤン・イヴァーソン氏に訊く、ボルボが示す自動安全運転の未来とは?
ボルボの独自調査で明らかになった高齢ドライバーの傾向と対策
2019年4月に発生した東池袋の高齢ドライバーによる暴走死傷事故で、一気に高齢ドライバーに注目が集まったのは記憶に新しいだろう。ボルボでは、高齢ドライバーについてどのように考え、事故を未然に回避しようとしているのだろうか。
スウェーデンのボルボ・カーズ本社から来日したセーフティセンターのディレクターおよびシニアセーフティテクニカルアドバイザーのヤン・イヴァーソン氏が、高齢ドライバーへの危険性についての見解を述べました。
「まず、世界人口自体が高齢化に向かっているという事実があります。この現象は先進国に顕著に現れていて、日本はもっとも高齢化が進んでいる地域のひとつです。
また、単に長生きするだけでなく、高齢者は楽しく元気に活動したい、生活の質は維持していきたいと考えてます。つまり、自動車を運転することもこれに当てはまるのです。
クルマによる事故件数は、免許を取ったばかりの若年層によるものがもっとも多いのですが、75歳を過ぎると再び上昇する傾向にあります。これは世界各国共通の現象です」
ボルボによると事故の発生箇所を調べてみると、交差点での発生件数が多いことがわかり、事故を起こしたのが高齢者の割合が高く、また重症を負いやすいという調査結果が出ている。そこで、ボランティアによる75歳以上のドライバー26名、35歳から55歳までのドライバー24名に、特定の4つの交差点を運転してもらい、分析をおこなった。
その結果、高齢ドライバーの方が車両の位置を把握するのに多くの時間を費やし、動いている物体に対してその観察に時間をかけない傾向にあることがわかった。
具体的には、高齢ドライバーは道路表示や標識に注意をはらい、クルマをどのように移動させるかに集中して運転しており、一方の非高齢ドライバーは移動物体(他の車両、歩行者、自転車など)に集中して運転しているというのだ。
また、車外の物体その他に対しも、あまり時間をかけて観察しないということも分かったのだが、これは加齢によって視野が狭くなっている可能性も考えられるということでもある。
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